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波紋32 ページ35

パキン



『え…?』



髪の毛を乾かしてソファで寛いでいる時

背負っている黒狼から嫌な音がした



『な、んで?…亀裂が…』



何もしていないのに急に亀裂が入った黒狼

慌てて鞘に仕舞った

これ以上出していたら重みで折れてしまうかもしれないから



『ね、ねぇ…黒狼?大丈夫?』



声を掛けても返事はない

何故だか胸騒ぎがする…それに亀裂が入ったことで黒狼に変化が無いか心配

こういう時に限って姿を現さないから余計に心配する



『どうしよう…このままじゃマズイと思うんだけど…私は刃自体直せないし…』



しょ、職人さんっているよね!?

だって国宝で刀とか飾ってあるし!

取り敢えず電話して…って、国から許可貰わないで刀使用してるんだから無理じゃん!!

あぁ、どうしよう…



『これ以上亀裂が酷くならないように片づけておくしかないのかな…振動とかで折れるかもしれないし』



もし折れたらどうなるんだろう

黒狼は消えちゃうの?



『返事してよ…黒狼』



鞘に仕舞った状態で壁に立てかけて触れてみる

しかし何の変化も起きない




フワッ




強い風が吹いたと思い慌てて黒狼を横向きに床に置いた

窓が全開になっているのを忘れていた

立ち上がって閉めに行こうとした時

トンッ、と誰かが立った



『…え?』


三日月「初めましてだな、俺は三日月宗近だ」


『三日月さん、ですか?』


三日月「其方はレイであっているか?」


『はい…そうですけど』



三日月さんは微笑んで「そうかそうか」と言った

そして床に置いてある黒狼を目にすると困った、という顔をしていた



三日月「…折れてはいないな?」


『え、黒狼ですか?…亀裂が入っています』


三日月「そうか…しかし折れることはない、手加減したのだからな」


『は…?手加減って…』


三日月「知らぬか…まぁそちらの方がいいだろうな」



黒狼を知っているのだろうか?

にしても手加減手なんだ?

三日月さんは今来たばかりで黒狼とは一切会っていないはずなのに…



三日月「してレイよ、皆が其方の事をとても気に入ったようでな?レイと会えるのを心待ちしにしておったぞ?」


『そう、なんですか…私ももう一度会いたいんですけどね』


三日月「そうか、なら話は早いな」


『…何のことでしょう?』






三日月「共に行こうか…"水城レイ"」

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黒にゃんもす(プロフ) - 雪華さん» とんでもないです!これからもどうぞよろしくお願いします( ´∀` ) (2016年7月17日 1時) (レス) id: 0a8de8ba0c (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - へー、そうなんですね! 勉強になりました、わざわざありがとうございます (2016年7月17日 0時) (レス) id: d054797bd9 (このIDを非表示/違反報告)
黒にゃんもす(プロフ) - 雪華さん» 目の黒い部分には色素成分がなく、血液の色が透けて見える為赤目に見える人がいるそうです。←一応調べてそう言う設定にしてます(^^) (2016年7月17日 0時) (レス) id: 0a8de8ba0c (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - アルビノなのに目が赤いんですね… (2016年7月17日 0時) (レス) id: d054797bd9 (このIDを非表示/違反報告)
黒にゃんもす(プロフ) - 沫閑さん» ご指摘感謝します!ありがとうございます! (2016年7月4日 10時) (レス) id: d629d88941 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒にゃんもす | 作成日時:2016年6月23日 21時

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