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波紋31 ページ34

赤い鳥居が続き、周りには彼岸花が咲く真っ暗な場所

そんな鳥居や彼岸花を照らしているのは灯篭

鳥居を潜っていけば大きな神社と神社前に庭がある

その庭で俺は本体を持って立っていた

もうすぐ来るであろう人物を待ちながら…



黒「…来たか」



神社に舞った桜を見て持っていた本体を握り直した

リンッと鈴の音が鳴り鳥居を潜って表れた人物



黒「流石は天下五剣…あの結界を破ってくるとは恐れ入った」



そう言いつつ結界を破った者を見て懐かしいと感じた



黒「だが、流石のお前でもここから先を行かせるわけにはいかない…あの子にかかわるな三日月宗近」


三日月「久しいな、あの結界は其方であったか…」



凛とした表情で現れたのは三日月宗近

刀剣達が"こちら"と"あちら"を行き来できない様にしていたのは俺

途中まで来てもこの神社に来るまでの鳥居の前で強制的に戻されるように仕組んだ

が、長年生きてきた三日月には見破られたか…



三日月「其方はレイと言う女子の傍にいるのか?」


黒「俺の現主はレイだからな…だから困るんだよ、君らみたいな"あちら"の存在が来ると」


三日月「独り占めとは感心せんな…昔は何でも分け与えていただろうに」


黒「…レイは俺一人いれば十分だ、それに…あんな危ない世界にレイを連れていかれると困るんだよ」


三日月「ふむ、しかし俺も頼まれてしまったからなぁ…」



三日月は笑いながら刀を抜いた

同時に刀を抜く

こういうことを望んではいなかったが、覚悟はしていた



黒「残念だ、まさかお前と刃を交えることになるとは」


三日月「其方は何故そこまでその女子を庇う?」


黒「…レイを傷つける全てのものから守ると誓った」


三日月「俺達は傷つける為にそうしようとしているわけではないだろう?」


黒「"お前達"はな…あの世界は危険すぎる、レイは平和な"こちら"の世界にいた方がいい」


三日月「…俺は、引く気などないぞ?」


黒「なら…仕方ないな」



両者の刀が一気にぶつかった

桜が舞い散る中二人は何度も刃を交える

どちらかが倒れるまで



黒「人間に執着するなんてお前らしくないなっ」


三日月「はっはっは、皆があの女子の事を話していてな…興味が沸いた」


黒「くそっ…やっぱ強いなっ」



ギチギチと自分に振り下ろされている刀を防ぐ

しかし最後に綺麗な三日月を目にして真っ赤な血が視界に広がった




黒「すまない…レイ」

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黒にゃんもす(プロフ) - 雪華さん» とんでもないです!これからもどうぞよろしくお願いします( ´∀` ) (2016年7月17日 1時) (レス) id: 0a8de8ba0c (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - へー、そうなんですね! 勉強になりました、わざわざありがとうございます (2016年7月17日 0時) (レス) id: d054797bd9 (このIDを非表示/違反報告)
黒にゃんもす(プロフ) - 雪華さん» 目の黒い部分には色素成分がなく、血液の色が透けて見える為赤目に見える人がいるそうです。←一応調べてそう言う設定にしてます(^^) (2016年7月17日 0時) (レス) id: 0a8de8ba0c (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - アルビノなのに目が赤いんですね… (2016年7月17日 0時) (レス) id: d054797bd9 (このIDを非表示/違反報告)
黒にゃんもす(プロフ) - 沫閑さん» ご指摘感謝します!ありがとうございます! (2016年7月4日 10時) (レス) id: d629d88941 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒にゃんもす | 作成日時:2016年6月23日 21時

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