【刀剣乱舞】アルビノ少女と刀剣男士

波紋25 ページ28

五虎「ダッダメです！！」


『え？』



被れたカーテンを取っ払おうとした時に急に五虎退がそう叫んで私の腕を引っ張った

何事かと五虎退を見ると、涙ぐんでぐいぐいと奥の方に引っ張る



『私何かした？；』



そう聞くと首を横に振って私の腕を離した

五虎退と目線を合わせるためにしゃがんで頭を撫でる



五虎「いち兄が言ってました！姉上は"日の光を浴びると怪我をする"って！…そ、それでっ」



もしやと思って振り返る

カーテンを取り払おうとした時に隙間から太陽光が差し込んでいた

…もしかして、私が火傷するかと思って陰の方に引っ張ってくれた？

だとしたらなんていい子なんだろうっ！

でも、ちょっとくらい浴びても何も問題ないけど…



『あれくらいなら怪我なんてしないよ？大丈夫！』


五虎「ご、ごめんなさいっ姉上が怪我をするの、み…見たくなくてっ」


『だから陰の方に引っ張ってくれたんだね…優しいね』



ゆっくり頭を撫でながら泣いている五虎退を慰める

うぅ…泣き顔が…



『だからもう泣かないで？…そうだ！甘いもの好き？』


五虎「え…？す、好きです！」


『よし！泣き止んだら甘いお菓子を作ってあげる！』



そう言った途端ピタッと泣き止む五虎退

…と言うよりはｸﾞｯと涙をこらえているようにも見えるが

私の中では"子供＝甘いお菓子が好き"と成り立ってるからね！

…全員がそうってわけじゃないけど



『じゃあご褒美に今から作ってあげるね！』


五虎「僕も手伝います！」


『う〜ん…じゃあお手伝いしてもらおうかな！』



因みにお菓子と言ってもホットケーキである

生憎今はそれしかないし手軽に作れるからね！

いつ帰っちゃうか分からないから時間との勝負だと思うし



『この粉と卵、それに牛乳を入れて…混ぜてくださいな！』



ホットケーキミックスと卵、そして牛乳を入れたボールを五虎退に渡して混ぜてもらう

その間にチョコレートを溶かしてホットケーキが出来た時に上にかける準備をした

必死に混ぜている五虎退…可愛いです！！



五虎「これくらいで大丈夫ですか？」


『うん！じゃあ後は私が焼いてあげるから待っててね？』


五虎「み…見ていてもいいですか？」


『いいけど…火を使うから気を付けてね？』


五虎「はい！」



ジューッといい音を立てて焼けていくホットケーキ

やはりお手軽にできるものはいいねぇ！

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