波紋23 ページ26
＜もう一度＞
その一行
全くもって意味が分かりません
てか、これいたずらメールじゃない？
そう思って"削除"をした
最近悪戯メールとかよくあるよね〜
大迷惑☆
なんて思いながら携帯をソファに放り投げた
そして再度荷物の整理を始めた
案外早く終わるもので、私の部屋にあった"封印BOX"は全て移し替えた
『あれ？この箱何も書かれてない』
殆ど、むしろ全部に"封印BOX"と書いていたのだが…
1つだけ何も書かれていない段ボールを発見した
書き忘れただけかもしれない、と段ボールの中身を一応確認
『…うわぁ、これ、私の？』
中には小さい浴衣や髪飾り、それに古風なおもちゃが詰まっていた
結構小さい浴衣で…たぶん2.3歳くらいが着そうな感じの大きさ
昔私が着ていた物だろうか？
『…でもなんで私の部屋にこれが？』
身に覚えのない物がずっと部屋で眠っていたのかと思うと少し怖いが…
捨てるには勿体なくて段ボールに片づけて一緒に部屋に置いておくことにした
『去年大掃除をした時に全部の段ボールチェックしたはずなのになぁ…』
なんて思いながら部屋の扉を閉めた
誰もいなくなった部屋
窓も開いていなければ隙間風もない
なのにゆっくり音を立てずに段ボールが開いた
ｺﾛﾝ…
ｶﾂｯ
勝手に段ボールから転がった毬はコロコロ床を転がって何かに当たった
スッと綺麗な動作でそれを拾う一人の青年
？「今度こそ…」
そう呟いて青年は毬を強く握りしめた
そしてその段ボールに入っている浴衣を見つめた
？「あの時の貴方は小さくて可愛らしかった」
そう青年が言うと、段ボールの中の物が全て黒い炎に包まれて消えた
少し寂しそうな顔をしながら空になった段ボールを見つめる青年
？「…今度は失敗しない」
そう言って手に持っていた毬をポーンポーンと床に弾ませた
しかし3度目に毬は青年の手に戻る事無く黒い炎に包まれて消えた
ギュッと手を握り締めて悔しそうに顔を歪める
？「"彼"は気づいてしまったのだろうね…だから俺は今まで出てこれなかった」
この部屋にあったはずの"ある物"が消えた
青年は部屋を見渡すとｽｩと息を吸ってﾌｰと吐いた
？「綺麗な神気…やはり貴方は変わらない、綺麗な"雛鳥"」
そう呟くとうっすら笑みを浮かべて消えた
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黒にゃんもす(プロフ) - 雪華さん» とんでもないです！これからもどうぞよろしくお願いします( ´∀｀ ) (2016年7月17日 1時) (
レス) id: 0a8de8ba0c (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - へー、そうなんですね！ 勉強になりました、わざわざありがとうございます (2016年7月17日 0時) (レス) id: d054797bd9 (このIDを非表示/違反報告)
黒にゃんもす(プロフ) - 雪華さん» 目の黒い部分には色素成分がなく、血液の色が透けて見える為赤目に見える人がいるそうです。←一応調べてそう言う設定にしてます（＾＾） (2016年7月17日 0時) (レス) id: 0a8de8ba0c (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - アルビノなのに目が赤いんですね… (2016年7月17日 0時) (レス) id: d054797bd9 (このIDを非表示/違反報告)
黒にゃんもす(プロフ) - 沫閑さん» ご指摘感謝します！ありがとうございます！ (2016年7月4日 10時) (レス) id: d629d88941 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒にゃんもす | 作成日時：2016年6月23日 21時
