波紋21.5 ページ24
〜加州side〜
今にも泣きだしそうな顔をしているレイ
悲しそうな顔、と言ったら泣き出してしまった
驚いて頬に触れようとするがその手はすり抜けた
レイは思っていたことを吐き出すように叫んだ
『寂しいですっ…皆さんが私の元に現れる度に胸が締め付けられるように痛いんですっ！
私にも家族が居ればそんな思いしなかったもしれない！私にも友達が傍にいればそんな思いをっ…でもいないんです！加州さん達みたいな仲間がっ！だから！……私も、』
悲痛で悲しい叫び
最期にレイが言いたいことが理解できた俺は真名を教えるように叫ぶ
そうすれば…レイを隠して連れていけるから
本当は俺だけのものにしたいけどレイはそれを望まないだろうから…
レイを連れていけるなら俺だって嬉しい
きっと他の皆も、特に一期と薬研は喜ぶと思う
レイの事、嫌いになる訳ないしましてや捨てることなんて絶対にない
そう思っていた時、レイが真名を言った
聞き取れたけど、隠す前に目の前が真っ白になった
気づけば元居た本丸に戻っていた
加州「っ間に合わなかった…」
隣には安定が眠っていた
安定はずっと重症のまま目を覚まさない
レイの話を安定に話したらどんな反応をするだろうか？
加州「でも、ちゃんと聞こえたよ」
レイの真名
綺麗で愛らしいレイによく似合う名前だね
俺しか知らないんだ
俺しか…
加州「あははっ…早くもう一度会いたいなぁ」
そうしたら次こそ…
加州「…でも、次っていつだろう？」
一度行ったことのある一期や薬研…そして知らなかったけど鶴丸
2度行った奴はいない
もしかして…一度しか行けないのだろうか？
そうすると、真名を知っていても…
加州「…嫌だけど、一番得意そうな奴に任せるかぁ」
俺だけが知っていたい
でも早くレイに会いたくて…
早くこちらに来てほしくて
俺の足はある部屋に向かっていた
加州「ねぇ、入ってもいい？」
？「加州か？」
加州「うん、話したいことがあるんだ」
？「いいぞ、入れ」
俺はその部屋に入りある人物の前に座った
？「お前が来るとは…珍しい」
加州「お願いがあるんだ…例の女子の子…もし、あちらに行ったら…連れてきてくれない？
お願い、三日月」
三日月「ふむ、その者の真名は？」
加州「…"水城レイ"」
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黒にゃんもす(プロフ) - 雪華さん» とんでもないです！これからもどうぞよろしくお願いします( ´∀｀ ) (2016年7月17日 1時) (
レス) id: 0a8de8ba0c (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - へー、そうなんですね！ 勉強になりました、わざわざありがとうございます (2016年7月17日 0時) (レス) id: d054797bd9 (このIDを非表示/違反報告)
黒にゃんもす(プロフ) - 雪華さん» 目の黒い部分には色素成分がなく、血液の色が透けて見える為赤目に見える人がいるそうです。←一応調べてそう言う設定にしてます（＾＾） (2016年7月17日 0時) (レス) id: 0a8de8ba0c (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - アルビノなのに目が赤いんですね… (2016年7月17日 0時) (レス) id: d054797bd9 (このIDを非表示/違反報告)
黒にゃんもす(プロフ) - 沫閑さん» ご指摘感謝します！ありがとうございます！ (2016年7月4日 10時) (レス) id: d629d88941 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒にゃんもす | 作成日時：2016年6月23日 21時
