波紋11.5 ページ13
一期side
レイ殿と別れてから、私はあの血生臭い本丸へ戻ってきた
どうやら検非違使は倒されたようで皆の無事を確認しに本丸中を駆け巡った
所々怪我をしている者がいるものの破壊されている刀剣はいないようだ
乱「いち兄！！」
息を切らして走ってくる乱を抱き留め、怪我が無いか確認する
乱「あれ？…いち兄、切られたよね？…なんで怪我してないの？」
一期「それは、薬研や皆がそろってから話してあげよう」
乱「それにいきなり消えたりするからみんな心配してたんだよ！？」
一期「すいません…どうやら薬研と同じように」
そう言うと乱は目を見開いていた
他の弟達も私に気が付いたようで駆け寄ってくる
泣いている五虎退を抱き上げると、粟田口の刀剣が集まる部屋に向かった
部屋には軽傷の者もいたがそれ以上は無くホッとした
乱「いち兄が薬研と同じように消えたんだって！」
薬研「！本当かいち兄！？」
一期「落ち着きなさい…今から話をしてあげるから」
そう言うとわらわらと弟達が集まってくる
五虎「いち兄、その袋は何ですか？…それに召し物が…」
一期「前に薬研が"姉上"について話をしていたね？…私も、その"姉上"に会ったのだよ」
薬研「レイ姉に会ったのか！？レイ姉は元気だったか！？」
一期「えぇ、レイ殿もあなたの事を話していましたよ？それにお土産までくださって…」
そう言って弟達にそれぞれの物を渡した
皆とても喜んでいた
それがあの"姉上"からの贈り物なのだから
薬研「で、俺っちの服はレイ姉が渡したのか？」
一期「えぇ、代わりに返しておいてほしいと」
薬研「レイ姉、俺っちのこと忘れないよな？」
一期「私は、忘れられない様贈り物をしてきました…可愛い妹へ」
薬研「いち兄…抜け駆けはズルいぜ」
一期「おや、何のことかわかりませんな」
私は優越感に浸っていた
薬研がレイ殿の事を好いているのは目に見えている
姉上、と言いながらも一人の男として見てもらいたがっていた
一期「レイ殿はお優しい暖かな人…その意味がようやく分かりましたな」
薬研「いち兄が相手だからって…俺っちはあきらめないぜ？」
一期「望むところです…もう一度、お会いしたいですね」
もう一度会いたい
傍にいて欲しいと思う
名前を知った時に隠してしまえばよかった
そう思ったがもうここにレイ殿は居ないのだ
一期「次に会えることがあれば…」
私は貴方を隠してしまうかもしれないです
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黒にゃんもす(プロフ) - 雪華さん» とんでもないです！これからもどうぞよろしくお願いします( ´∀｀ ) (2016年7月17日 1時) (
レス) id: 0a8de8ba0c (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - へー、そうなんですね！ 勉強になりました、わざわざありがとうございます (2016年7月17日 0時) (レス) id: d054797bd9 (このIDを非表示/違反報告)
黒にゃんもす(プロフ) - 雪華さん» 目の黒い部分には色素成分がなく、血液の色が透けて見える為赤目に見える人がいるそうです。←一応調べてそう言う設定にしてます（＾＾） (2016年7月17日 0時) (レス) id: 0a8de8ba0c (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - アルビノなのに目が赤いんですね… (2016年7月17日 0時) (レス) id: d054797bd9 (このIDを非表示/違反報告)
黒にゃんもす(プロフ) - 沫閑さん» ご指摘感謝します！ありがとうございます！ (2016年7月4日 10時) (レス) id: d629d88941 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒にゃんもす | 作成日時：2016年6月23日 21時
