波紋11 ページ12
家に帰るとドッと疲れが押し寄せた
買った物を袋から出してしっかり数があるか確認し一期さんに渡した
一期「？レイ殿、これはどなたのですか？」
一期さんが手にしていたのは私が内緒で買ったキーホルダー
『それは私から一期さんにプレゼントです！弟さんの分ばかりで自分の分を買っておられませんでしたので！』
一期「…ありがとうございます、大切にいたします」
『喜んでもらえてよかったです！』
そう言って買った物を袋に仕舞った
乾燥していた一期さんの服を持ってきて薬研の服と一緒に置いておく
『服はこちらに置いておきますね？…忘れていかないようにしてくださいね！』
一期「承知しました！」
それから一期さんに薬研や弟さんの事を聞いていた
まぁ、話すことが無くてだんまりも嫌だったからね！
そしたら思っている以上に楽しそうだった
一期さんから見た弟さんの事と薬研から見た兄弟の事
視点が違う話も悪くない
そう思っているうちにもっと話を聞いてみたくなった
しかし、やはりそう長くは無理だった
一期「なっ！体がっ！」
一期さんの体が透け始めた
あの時の薬研みたいに帰る時が来たようだ
私は荷物を一期さんに渡すと頑張って寂しさを悟られないように笑った
『大丈夫ですよ！それは前に薬研が帰る時にも起きた現象です！帰れるんですよ！』
一期「レイ殿…」
ハッと思い出したように紙袋の中を漁りだした一期さん
何か忘れものでも？って思ったけど、取り出したのは購入した妹さん用の簪
どうしたのだろうと思っていると、その簪を私の髪に当てた
一期「あぁ、やはりお似合いですな」
『え？それは妹さん用の…』
一期「えぇ！可愛い妹へ」
そう言って私の手に簪を握らせた
ビックリして一期さんを見ると微笑んでいた
一期「レイ殿は私の可愛い妹です…ですから、兄である私の事を忘れない様にそれを」
まさかの展開に簪と一期さんの顔を見て涙が出てきた
一期「え！？お気に召しませんでしたか！？(ｱﾜｱﾜ)」
『違う…嬉しくてっ…すいません』
一期さんは透ける手で私の頭を撫でると額にキスをして微笑みながら消えていった
額に残った暖かい感触
頭を撫でられた大きな手
初めての事だらけで顔が真っ赤になっていく
『また、会いたいです』
そう呟いた
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黒にゃんもす(プロフ) - 雪華さん» とんでもないです！これからもどうぞよろしくお願いします( ´∀｀ ) (2016年7月17日 1時) (
レス) id: 0a8de8ba0c (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - へー、そうなんですね！ 勉強になりました、わざわざありがとうございます (2016年7月17日 0時) (レス) id: d054797bd9 (このIDを非表示/違反報告)
黒にゃんもす(プロフ) - 雪華さん» 目の黒い部分には色素成分がなく、血液の色が透けて見える為赤目に見える人がいるそうです。←一応調べてそう言う設定にしてます（＾＾） (2016年7月17日 0時) (レス) id: 0a8de8ba0c (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - アルビノなのに目が赤いんですね… (2016年7月17日 0時) (レス) id: d054797bd9 (このIDを非表示/違反報告)
黒にゃんもす(プロフ) - 沫閑さん» ご指摘感謝します！ありがとうございます！ (2016年7月4日 10時) (レス) id: d629d88941 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒にゃんもす | 作成日時：2016年6月23日 21時
