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紫陽花78 ページ35

葉月side
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家に久しぶりに帰った。

我が子3人に早く会いたくて、

がむしゃらに働いて、

Aくんから毎日夜メールが入っていたことを知ったのは、今日だ。

集中するために私用の携帯は電源を切っていたのだ。

今思えば、何かあった時に対応できなかったなぁ…と…うん…

双子は淋しかったのだろう。

玄関の扉を開けると突進してきた。

ちょっと痛かった←

つつじ「おかえりっ

あのね、あのね!

兄ちゃんがね!」

さつき「おかえりなさい…!

あのね、兄ちゃんとね…!」

帰って私がソファに座ると両側に双子が座る。

袖を引っ張りながら頑張ってAくんとの楽しかったことを話してくれた。

さつき「でもね、兄ちゃん、ちょっと痩せてきた…

ため息とかつかないように、僕たちに遠慮してるの、

凄く、やだ、だって家族なのに、

何もできないの…」

つつじ「前にさつきと喧嘩した時にね、1番泣きそうなの兄ちゃんだった…

兄ちゃん、つぅとさつきの事ばっかりで、自分のこと考えないの、やだ、

だって、兄ちゃんは、

"お母さん"でも、"お父さん"でもないんだよ?

"兄ちゃん"なんだよ?」

子供は思ったより敏感で、

Aくんが無理してることだってお見通しなんだ。

だからこそ、自分のことが役に立たないから、頼りないから何も言ってくれないと思ってしまうんだ。

さつき「僕たち、何ができるかなぁ」

つつじ「兄ちゃんに自分のこと大事にして欲しい…」

2人の頭をくしゃくしゃと撫でる。

1番大きいから、忙しい時はいつも双子の面倒を頼んでいた。

その延長の様に今回も…頼んで…

いや、押し付けてしまったのだ。

責任は、私にある。

双子も、あの子も、苦しい思いをしない様に、

なんとかしなければ…

叔父「思ってることを、素直に、まっすぐに、言ってみるといいんだよ。」

それは、子供にしか出来ないこと。

つつじ「嫌われないかな、面倒だって言われないかな」

言わないよ、優しいあの子は、


____
_


貴方「?どうしました?」

大きくなった君の背中を追いかける様になったのか、私は。

立ち止まって首を傾げる君の目のまわりがしっかりと赤く腫れてしまったことに申し訳なさを感じながら、


叔父「…何も、早く帰ろう」


そう言って横に並んだ。



あぁ、父親って難しい。

君が嫉妬していたことにも気づかないんだから。

________________________________

もう少しで合宿編ですよー!!

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クロお母さん(プロフ) - 明日香さん» 嬉しいです!ありがとうございます!!頑張りますね(`・ω・´)ゞ (2018年3月26日 11時) (レス) id: d6bfdc9003 (このIDを非表示/違反報告)
明日香(プロフ) - めっちゃ面白いです! ぜひ、潔子落ちにしてくれたら嬉しいです (2018年3月21日 22時) (レス) id: 4a69884102 (このIDを非表示/違反報告)
クロお母さん(プロフ) - 雨色さん» ありがとうございます!頑張ります! (2017年11月27日 21時) (レス) id: d6bfdc9003 (このIDを非表示/違反報告)
雨色 - とても面白かったです!続き待ってます! (2017年11月27日 19時) (レス) id: 416ff2872b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:クロお母さん | 作成日時:2017年4月25日 17時

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