～怪蟲駆除機密捜査本部～ (ページ5)

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ep.3 ページ5

少年と目があった。

ただそれだけなのに、私は全身に鳥肌がたっていた。

少年は私に殺気を向け、これでもかというほど睨んでいた。

真っ赤な瞳で。

大橋「あぁ！この子は機密捜査本部に新しく加わる子だよ。
少し小さいが、頭はいいんだぞ？
下手するとAちゃんよりも天才かもしれない…」

A「名前と配属は？あと…

私のこと知ってるの？貴方。」

私は少年に向かって言う。
少し言い方がきつかったかなと思ったが、そんなもので少年は怯まなかった。

大橋「Aちゃん。そんな言い方はないだろう？
この子の名前は…」
A「この子に言わせてください。
機密捜査隊なら。」

大橋さんの言葉を遮って言葉を発する私。
周りからみたら鬼と呼ばれるのかな。

少年「桂木紫苑。10歳。
配属は本部指揮補佐。
貴女とは会ったことはない。」

桂木紫苑〔カツラギシオン〕…。
本部指揮補佐…。

A「本部指揮補佐ぁ？！」

間抜けな声だっただろう。
本当に驚いた。
こんな…こんな小さな子が…
A「私より上の立場…」

そう。本部指揮補佐とは、本部自体を指揮する人の補佐。
ということは私を指揮する人の補佐となる。

立場上では私より上だ。

大橋「Aちゃーん？…だめだこりゃ。ショックで石化してる。大変だ。
紫苑くん。この石化しているお姉さんは第一部隊隊長の菊峰Aちゃんだよ。」

紫苑「第一部隊隊長…A…。
覚えておく。」

こんな会話がくりひろげられてたなんて知りませんでした。byA