ねぇ、ちょっとあのヒロイン叩き潰していい？【ハイキュー！！】

ここのつ ページ10

｢うーっ！朝練疲れたー。…あ、仁花ちゃん！日向！一緒に教室行かない？｣



朝練も終わり、伸びをしていると同じクラスの二人を見つけたので声をかける。



パァッと顔を輝かせ、首を縦に振った二人に、なんだか犬を連想させる。





｢なーなーA、一時間目ってなんだっけ？｣


｢数学だよー、そういえば次日向当てられるんじゃなかった？｣


｢あー！そうだった！ちょ、教えて！｣


｢あのねー、何回目だと思ってんの？仁花ちゃんに教えてもらったら？｣


｢わ、私？え、いいけど、もし間違ってたら…！｣




雑談をしながら教室へと向かう。日向の明るさに朝から笑顔。ふふ、やっぱりバレー部は楽しい。



…私は人より真面目な性格らしく、入学当初は近寄りがたく思われていた。


友達も少なくて、やりたいことも無くて、高校はグダグダ過ごしていくんだと思った。


でも、バレー部に入ってからは日向の繋がりで友達も増え、それなりに充実した日々。





…それなのに。春峰さんがバレー部に入る？仕事何も出来ないのに？


…いや、もっとたちが悪い。出来ないんじゃない、やらないんだ。


本当にそんなの有り得ない、ていうか許さない。入ったって余計疲れるだけだ。




迷惑しかかけれないヒロインなんてヒロインとは言わない。




ねぇ、ちょっとあのヒロイン叩き潰していい？いいよね？ね？



あ、ほら、青城の及川さんも言ってたよね、叩くなら折れるまで…って。



それぐらいの覚悟でやるからさ、叩き潰していいよね？





ほらー、いいでしょ？

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