ねぇ、ちょっとあのヒロイン叩き潰していい？【ハイキュー！！】

むっつ ページ7

｢お疲れさま｣

｢あ、お疲れさまです、潔子先輩｣

｢お、お疲れさまです！！｣



いつものように更衣室で三人で着替える。私はこの時間が結構好き。落ち着くし、楽しいから。



｢…なんか、疲れたね｣


ポツリと潔子先輩が呟く。いつもより疲労感が凄い。おそらく、いや絶対春峰さんのせいだ。




いつもはにこやかな雰囲気の更衣室。しかし今日はなんだか暗い。




…結局春峰さんは一つも仕事をせずに部活が終わった。春峰さんって、実は性格悪いのかな。




｢先が思いやられますよね…今はまだ潔子先輩が居るから多分大丈夫だと思うんですけど、卒業後私たちだけになったら…｣



｢…大変だね…｣



仁花ちゃんが不安そうな顔をする。潔子先輩も春峰さんにはあまりいい印象は無い。



｢とにかく、本当にバレー部のマネージャーになるんだったらちゃんと仕事を覚えてもらわないとね…｣




あぁ、やっぱり私嫌いだな、春峰さん。





着替えも終わり、帰ろうと門の前まで歩いていくと月島くんと山口くんが立っていた。



不思議に思いながら見てみると…あれ、春峰さん？



｢ねぇ、一緒に帰ろう？私も方向同じなんだ！｣

｢……｣

｢は、春峰さん…。えと、どうするツッキー？｣




あ、絡まれてる。とりあえず…ドンマイ！




心の中でエールを送り、そのまま通りすぎようと月島くんの隣をすり抜ける。


春峰さんとは必要以上に関わりたくないからね。



しかし、

がしっ！


｢…え？｣


｢ゴメン、僕たち坂元さんと帰る約束してるから、また次の機会に｣



……んん！？

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