ねぇ、ちょっとあのヒロイン叩き潰していい？【ハイキュー！！】

とお あまり みっつ ページ14

｢っはぁ、はぁっ…すみ、ませ…遅れ、ましたっ｣




急いで走ってきたのだろう。肩で息をし、一筋の汗が首に流れている春峰さん。



……30分遅刻。




時間を確認すると、もうそんなにも経っていた。何で遅れたかは知らないけど普通初日からそんなに遅れる？





常識を知らないのか、この子は。





｢春峰…！もう練習は始まってるんだぞ？何でそんなに遅れたんだ｣



大地さんが咎めるようにそう聞くと、春峰さんは目を潤ませた。


大地さんもまさか泣かれるとは思わなかったのか、焦ったように春峰さんを見やる。


｢っ、すみません……先生から仕事を頼まれて…｣



｢あ…そうだったのか。なら仕方ないな…きつく言ってすまなかった…｣




ぽんと春峰さんの頭に手をのせ、困ったように頬をかく。



｢いっ、いえ！そんな、気にしないで下さい！｣



春峰さんは顔を赤らめ、ぶんぶんと顔を横に振る。




……先生の手伝いってそんなに時間かかるものだったのかな。





何か違和感を感じながらも、それを振り払う。



いくら春峰さんがきらi…苦手だからって頭ごなしに否定するのは違うよね。





｢じゃあ清水達に仕事を教えてもらってくれ｣




考え込んでいるとそんな言葉が耳に入り、はっとする。ダメダメ、今は部活中なんだから余計なことは考えない！




｢Aちゃん、私春峰さんにボトルの場所とか一通り教えてくるから少しの間ここ任せるね｣




潔子先輩に声をかけられ、はいっ！と元気に返事をする。



軽く頬を叩いて頭を切り替える。




……しかしやはり春峰さんへの違和感は拭えないでいた。

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