白鳥に憧れたあひるは、何時か空を飛べるのか

２１話 ページ21

そういえば、アレンの下着、ちゃんとしたのはなかったかな。３セットくらい買っておこう。

１０分かけて考えて思い付いたのはそのくらい。あとは文房具屋で高めのペンと丈夫でたくさん書けそうなノートを買う。

ペンのデザインに迷って、軽く１５分が経過したので、もう時間切れ。
結局全然笑わない人を笑顔にできるような組み合わせじゃない、単純な組み合わせになってしまったと少しがっかりする。

その代わり、今日から明日にかけて作るケーキは、アレンに笑ってもらうためにとびきり美味しくて可愛いものにしようと決心する。

そのためにネットで下調べをたくさんして、美味しそうなレシピを選んで、アレンにざいりょうをかってもらっているのだから。

多少無理矢理割りきって、エスカレーターのところに向かう。

「リサ。これでいいか？」

５分ほど遅刻して待ち合わせ場所にいくと、アレンはもうすでに待っている。

中身を確認すると、ちゃんともれなく買われていた。

「ありがとう！これで完璧です！

じゃあご飯食べに行こ！」


昼食にオムライスの専門店でデミグラスソースのオムライスを食べ、その後帰宅すると、時刻は５時を過ぎていた。

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