白鳥に憧れたあひるは、何時か空を飛べるのか

１５話 ページ15

アレンが家事はやってくれているし、さすがにやらないとと先生に釘をさされ、部屋の勉強机に向かう。

「あーーーーー、、、もうっ！３次方程式とかとけてなにになるのよ！？」

叫んだ理由はまたも数学。
冬休みまであと一週間あるが、数学の先生に口を酸っぱくして言われたので冬休みの課題に手をつけ始める。

「ねえ、この問題、教えてください！」

食器を洗っているアレンの肩をとんとんとたたき、問題を見せる。
アレンは問題をみて１０秒ほど考え、すぐにまた食器を洗い始めた。

「これ終わったらな。」

なんか、お兄ちゃんができたみたい。
でも家事完璧で勉強教えてくれそうで超美形なお兄ちゃんとか、理想過ぎて怖い・・・(・・;)
でもまだ一回も笑ったとこ見たことないんだよね・・・

色々考えているうちに洗い物が終わる音をする音が消えると、アレンは私のとなりに座り、解説をし始めた。

「左辺のxに１を代入すると右辺が０になるからx＝１は解の一つ。ここまでいいか？」

コクコク。
そこまではわかる。

「ｘ＝１が解なら左辺はｘ＝１を代入して０になるんだから、左辺はｘ-１となにかに因数分解できる。これは？」

フルフル。
もうお手上げです・・・

このあとこのような光景が暫し続き、アレンにシャワーを先に浴びてもらい、寝室につれていくと、そのあとわたしはシャワーを浴びてベッドに入った。

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