2話 ページ2
「迷惑をかけて、すまなかった。じゃあ」
彼は雪まみれで、さっき触れたときは死体かと勘違いする程度には手が冷たかった。
それにこんなところに車もなしに、こんな薄着で来る人なんて、この辺の人じゃない。しかも庭で倒れてるし・・・
・・・わるいひとだったらやばいかな・・・。やばいけど・・・でもっ!!
「待って!」
すでに庭からすこし出たところにいる彼を追いかけ、腕をつかむ。
彼はよくわからないという顔でこっちを見てきた。
「あ、あの、冷えたでしょ!?う、・・・うちであったまっていかない!??」
咄嗟に出たことば。男性を家にいれるなんて、おかしいってわかってる。でも、こんなに寒そうで、行く宛が無さそうな人、放っておけない。
・・・というのが半分で、自分の寂しさを紛らわせたいというのがはんぶん。
彼はまだ何を言われているのかわからないらしく、呆然と立っている。
そしてすこしたって、口を開いて
「体内にはまだエネルギーが蓄えられているから、問題ない。充分に発熱できる。」
と言った。多分強がっていることだけは口調からわかる。
言っていることがよくわからない。もしかしてこの人、寒さで思考がおかしくなっているかもしれない。
「だめ!入って。」
半ば無理矢理手を引っ張ると、彼も相変わらず唖然とした顔でしぶしぶ家のなかに入ってきた。
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優夜さんのファン1号 - そして私が知らないうちに続々と小説の投稿が増えてる〜ひやー嬉しい悲鳴です (2016年9月24日 21時) (レス) id: 4d4539a309 (このIDを非表示/違反報告)
優夜さんのファン1号 - 15話まで読みました。リサの学校が始まって宿題が難しそうにしているところでアレンが教えてる!頭もいいですね。 (2016年9月24日 21時) (レス) id: 4d4539a309 (このIDを非表示/違反報告)
優夜さんのファン1号 - 8話から10話まで読ませていただきました。面白いです。アレン料理作れるんですね。すごいです。 (2016年9月15日 15時) (レス) id: 4d4539a309 (このIDを非表示/違反報告)
優夜さんのファン1号 - こんな、小説に出会えて幸せものです。次回作も楽しみ過ぎるです (2016年9月12日 21時) (レス) id: 4d4539a309 (このIDを非表示/違反報告)
皇優夜(プロフ) - 優夜さんのファン1号さん» 閲覧ありがとうございます!まだまだ拙い文章ですが、たくさん嬉しい感想をいただけてうれしいです♪今後も随時更新していきますので、閲覧よろしくお願いします! (2016年9月12日 21時) (レス) id: cca9fc0d62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:皇優夜 | 作成日時:2016年9月10日 23時