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『………ということです』
瀬「うん。……どういうこと？」
次の日の朝練で、俺は昨日のロードワーク中にあった事を説明した
『だから、及川さんっていう人にこう伝言してって頼まれたんです』
そう言って牛島さんを指さし、昨日の及川さんのセリフを一言一句違わず伝える
『………って。』
川「いや、って。じゃねーよ」
山「また面倒なこと頼まれたなーA」
天「ブハハハ！おっもれー！！」
先輩達はほぼほぼ呆れたような顔をしていたが、天童さんだけは何故か爆笑している
『そういえば、その及川さんはどこ高の人なんですか？』
白「は？お前そんなのも知らないで昨日話してたの？」
『ジャージに学校名書いてなくて』
白布さんの まじかお前 みたいな視線にスッと目をそらす
いや、俺及川さんはじめて見たんですけど
大「青葉城西のキャプテンだよ」
瀬「しかも宮城でベストセッター賞取ってる奴」
『めっちゃすごい人じゃないですか』
やば、俺昨日そんな人と会話してたの！？
天「面白いことになってきたネ若利クン」
天童さんがそう言うと、それまで座ってストレッチをしていた牛島さんが立ち上がる
牛「及川がなんと言おうと、勝つのは俺だ」
そう言い放った牛島さんに、思わず『かっけぇ…』と感嘆してしまった
しかし、牛島さんは急に振り返って俺を見る
牛「…そう及川に伝えといてくれ」
『なんで？？？』
え、それ別に伝言するような事じゃなくない？？？
頭に？を大量に浮かばせていると、ふと肩に手が置かれた感触がして思わず振り返る
天「ガンバレ☆」
瀬「まぁこの話持ってきたのAだしなぁ」
川「責任もって最後までやれ〜」
白「自業自得」
みんな氷点下並みに冷たくて泣きそう
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
『そういえば牛島さん』
「なんだ」
『昨日の2人、異様に牛島さんに対して青筋立ててましたけどなにかしたんですか？』
「？」
牛島さんは何を言ってるか分からないというような顔をする
「別に、実力の差を述べているだけだが」
『………あー』
この様子だと、あの2人に対していつも挑発的な事ばっか言ってるんだろうなぁ
しかも本人はその自覚なし
それはあんな青筋立てるわと、俺は2人に同情した
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作者名：kurikurina | 作成日時：2022年5月30日 18時
