白鳥沢のレギュラーに選ばれたのは苦労人イケメンでした (ページ26)

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「部活は？」

『はい？』

「部活。何部に入ってんの？」

なんで部活？と思いつつ

『一応バレー部です』

と答えると、さっきの敵視がより鋭くなった

「ふぅん、じゃあキミはあのウシワカと同じチームなんだ」

『まあ、はい。そうですね』

あれ、この敵視ってもしかして俺に対してじゃなくて

牛島さんに…？

『もしかして牛島さんがなにかしました…？』

「ハァ！？なにもされてないし！」

『ﾋﾞｸｯ』

突然の茶髪さんの大声に背筋がはねる

「おたくのウシワカさんには毎っっっ回！大変可愛がってもらってますんでね！」

「クッソ、あの余裕ヅラ思い出しただけで腹たってくる…！」

この2人のたてる青筋具合が尋常じゃない

(牛島さん、ここまで敵視されるとか何したんだろう…)

『えっと』

俺はどうすれば＿＿と零すと、ウシワカに伝言して！と茶髪さんが言った

「俺達はインターハイ予選も春高予選も、どっちもお前を倒して上に行く」

そう言ってギラついた目で俺を指さす茶髪さん

その視線や気迫は俺じゃなく牛島さんに向けてだと分かっているが、なぜか鳥肌が立ってしまった

『……伝えときます』

「どーも！絶対に伝えといてよね！
あ、そうだ。キミ、名前は？」

『白金Aです』

「Aね。俺は及川徹、でこっちのゴリラが岩ちゃん。岩ちゃんって呼んでいいよ」

「いいわけねーだろ」

「いだっ」

「岩泉一だ。」

『あっご親切にどうも…』