白鳥沢のレギュラーに選ばれたのは苦労人イケメンでした (ページ23)

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『この世に神様なんていないんだ…』

天「工〜、なんでAチャンあんな萎れてるノ？」

工「なんか去年と体重が全く変わってなかったみたいで」

瀬「あー…」

近くを歩く人達が体育館の端っこでうつ伏せに倒れてる俺を見てギョッとする

俺だって必死に筋トレたのに、！
数グラム増えてたっておかしくないのに、！

世界は残酷だ___と涙目でぼやいていると、白布さんと太一さんが寄ってきた

川「Aー、元気だせー」

白「しょうもな」

『…白布さん、そろそろ俺に慈悲をください』

白「は？」

太一さんが項垂れる俺の腕を引っ張って起こす

牛「白金、どうした」

『牛島さん…』

振り向くと、立派な筋肉を身体中にまとった牛島さんが歩いてきた

『どうしたらそんなに筋肉つくんですか』

牛「どこを見ている」

天「Aチャン若利クンの本体上、上」

『あぁすみません、立派な大胸筋だったのでつい』

牛「トレーニングあるのみだ」

『はは、ですよねー』

うん、天才に聞いた俺が馬鹿だったな今のは

聞き飽きたセリフだから俺が勝手にピキっただけで牛島さんは何も悪くない

『はぁ、とりあえず今日の夜ロードワーク行ってこよ』

溜息をつきながら立ち上がると、それを聞いた工がボールを抱えたまま走ってくる

工「A夜ロードワーク行くのか？俺も行く」

『お前はもう筋肉をつけるな！！！』