どこかで 52 ページ7
まふまふ.side
繋いだ手を 少しだけ強く握れば、なんですか？とでも問いたげに 僕を見る Aちゃん。
僕でもまだ 整理出来ていないし、気付いていない気持ち… Aちゃんにはちゃんと伝わっただろうか。
｢ こうして手を繋いでたら、Aちゃんがここにいるって分かるじゃないですか ｣
出会った時の Aちゃんは、今すぐにでも消えてしまいそうで 儚い存在で。
くーちゃんの 歌声の方にも、それはよく現れていた。
切ない曲の歌ってみたなんか、泣いているはずもないのに 声が泣いているように聞こえてきて。感情移入がしやすいんだろうな、って。
それを、どうしたら ここに引き止められるか 分からない。リィルに 痛い目を見てもらって、嫌がらせが止まったところで、心の傷は簡単に癒えないし 両親が起きてくるとも限らない。
だから…なんだか不安なんだ。こうして どこかに行かないように繋ぎとめておかないと、すぐにいなくなってしまいそうで。
｢ 別に どこかに行ったりしませんよ ｣
｢ …ほんとですか？ ｣
｢ 本当です。私の歌声を好きだって言ってくれる クーラー達を置いて どこかへ行ったりできません。それに… ｣
今では こうして、近くで 味方になってくれる人もいる… そんな人を置いて どうしてどこかへ行けるんです？と。
やっぱり Aちゃんは 大人だなぁ…
辛いことも 悲しいことも、近くにいる人のおかげで忘れられるなんて 良くあること。
実際、僕だって そらるさんが近くにいてくれたおかげで逃げることもせずに 今こうしていられるわけだし。
でも、経験もまだまだ浅い高校生でここまで踏ん張れるってすごいことだと思う… それを支えたい。僕が、支えたいんだ。
｢ 僕は何があっても 絶対に味方です！だから…ずっとここに、いてくださいね ｣
｢ もちろんです ｣
ありがとうございます、こんな私に。と微笑む Aちゃん。
“ こんな ” 私じゃないんだよ。君には、すごい力が あるんだから。
繋いでいる手を ぶんぶんと振ってみると、Aちゃんも合わせて振ってくれる。
そんなことをしながら、僕達は夜の道を進んだ。
僕が手を繋いでいるのは、
Aちゃんが 夢でうなされている時に 手を握ったさかたんにヤキモチを妬いているからだということは、僕自身も気付かないまま。
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ゆり - まふくん尊いっ！惚れてまうわぁ (作者さん？、、、ベタ惚れかな) これからも、頑張って下さい！ (2019年7月8日 22時) (
レス) id: 65a0be3175 (このIDを非表示/違反報告)
しらす - いやまって。さっきまでさかたんとまーしぃ尊い(ﾊｧﾄ)みたいな事言ってたけど番外編センラさんどしたん？惚れてまうやろ。 (2019年4月26日 0時) (レス) id: f34e486c2f (このIDを非表示/違反報告)
しらす - まってさかたんとまーしぃ尊い。尊すぎて死ぬる (2019年4月25日 23時) (レス) id: f34e486c2f (このIDを非表示/違反報告)
鈴猫 - 面白かったです！まふくん推しだったので嬉しいです！これからも頑張って下さい！ (2018年8月20日 7時) (レス) id: 82703b5acc (このIDを非表示/違反報告)
ひらり - ごめんなさい語彙力が(^-^; (2018年4月1日 6時) (レス) id: d0d4f61829 (このIDを非表示/違反報告)
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