どこかで 73 ページ28
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なんか よく分からないけれど、
自然と涙が零れてきて。
胸がいっぱいだった。
出会ったのは つい最近。
普通は こんなにすぐに 助けなんて来ないのかもしれない。
どれだけ一人で 抱え込んでいたとしても、上手くいかない現実だってある。
それこそ 私の今ある現実は、ある種 “夢” のようなものだろう。
確かにそうだ… 最近起こっていることは、どこかで見たようなことばかり起こっていて。
でも、これからは…
自分で 見たこともない考えたこともない 世界に、羽ばたけたならいいと思う。
それも、大事な人達と共に。
｢ …ありがとうございました ｣
一通り歌い終え、礼をすると、
静かだった会場が 一気に湧いた。
空綺ちゃん 最高ー！！！
くーちゃん、もう1曲ー！！！
そんな声が 会場中に響いて。
歌っている間に 流れた少しの涙が、乾くこともなく 後から後から 溢れ出していく。
“潰す” 為だけに頑張り、歌っていたのなら、こんなにも私の気持ちは 伝わっていなかっただろう。
聞いてくれる人たちに、精一杯 届けたい。
そう思ったから きってこうして みんなにも届いた。
…これは、普通の夢小説と少し違うかな？
それともやっぱり、結果的には同じことなのかな。
私は、惜しむ声を聞きながら そっとステージを降りる。本当は、もっと歌いたかった。聞いて欲しかった。届けたかった。
私の歌を、気持ちを、心を。
まぁ、でも。
｢ 練習もしてない 半端な心、聞かせてもね ｣
舞台裏に降りると、六人が 笑って待っていてくれていた。
花咲も 少し離れたところで、悔しそうにそっぽを向いている。
｢ 届きましたかね ｣
｢ ちゃんと、届きましたよ ｣
｢ ビビってきたで 、Aちゃんの歌！ ｣
まふくんと さかたんが駆けてきて、そう私に声を掛けてくれる。
安心して 笑うのと、脚の力が抜けるのと、タイミングは一緒で。
｢ っとぉ… ｣
｢ 坂田さん、ごめん…なさ… ｣
受け止めてくれた 坂田さんに体重をかける。
安心したせいか、また視界はクラクラと歪み、頭痛もぶり返してきた。
不思議だ。舞台に立ったら全部消え去ったというのに。
｢ 坂田ー、とりあえず A 保健室連れてくぞ ｣
｢ せやね。まふくん、あとは任せてええかな？ ｣
｢ 任せてください！ ｣
大好きな人達の声を聞きながら、私は 本日二度目 、意識を失ったのであった。
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ゆり - まふくん尊いっ！惚れてまうわぁ (作者さん？、、、ベタ惚れかな) これからも、頑張って下さい！ (2019年7月8日 22時) (
レス) id: 65a0be3175 (このIDを非表示/違反報告)
しらす - いやまって。さっきまでさかたんとまーしぃ尊い(ﾊｧﾄ)みたいな事言ってたけど番外編センラさんどしたん？惚れてまうやろ。 (2019年4月26日 0時) (レス) id: f34e486c2f (このIDを非表示/違反報告)
しらす - まってさかたんとまーしぃ尊い。尊すぎて死ぬる (2019年4月25日 23時) (レス) id: f34e486c2f (このIDを非表示/違反報告)
鈴猫 - 面白かったです！まふくん推しだったので嬉しいです！これからも頑張って下さい！ (2018年8月20日 7時) (レス) id: 82703b5acc (このIDを非表示/違反報告)
ひらり - ごめんなさい語彙力が(^-^; (2018年4月1日 6時) (レス) id: d0d4f61829 (このIDを非表示/違反報告)
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