どこかで 64 ページ19
そらる.side
鍵を持った男に話しかけた俺。
何だ、こいつ。
話しかけた時に 一番に思った感情だ。
この男と話して、だいぶ経つが 何を言ってるか さっぱりわからない。キレているのは分かるのだが、呂律が回らなすぎて 聞き取れないのだ。
唯一 聞き取れるのは、俺のに、だの、空綺さん、という単語ぐらいで。
そんなのいいから、早く その鍵を渡して欲しいんだけど。もしかしたら、その鍵の先に Aが待っているかもしれないのに…
｢ 悪いけど、言い合いしてる暇もないんだ。鍵 持ってるでしょ？渡してくれないかな ｣
｢ なんで…お前なんかに… ｣
｢ え？なに？ ｣
｢ なんで 空綺さんは 俺じゃなくて お前なんかに尻尾振ってるんだ!!!俺のだ！俺のなのに！ ｣
｢ はぁ？ ｣
俺の胸ぐらを掴んで、また何か色々と叫んでくる。飛ぶ 唾液が 服やら顔やらについて、非常に不愉快だ。
だが、男とはいえ 歳下に手を出すわけにはいかないと俺は必死に距離を取って、落ち着かせようと肩に手を置く。
｢ よく分からないけど…Aの居場所を知ってるの？ ｣
｢ 呼び捨てで呼ぶな！空綺さんは俺の物だって言ってるだろ!?お前は早く 空綺さんを裏切って 傷付ければいいんだよ！そうすれば、行き場を無くなった 空綺さんは 俺を！！ ｣
｢ ごめん、何言ってんの？ ｣
やっと聞き取れた言葉は、有り得ないものばかり。俺らが Aを裏切る？絶対にする訳がない。
だって、俺らはわかってるから。Aが俺らを裏切るような事になったとしても…それには理由があるって。
例えば今回。ライブに出なかったとしよう。
でもそれは、Aが逃げたからじゃないって 分かってる。理由があるって、分かってるんだ。
｢ 君が どんなに邪魔をしようと、俺らは…少なくとも俺は Aを裏切らない。
残念だけど、君みたいな Aを傷付けるような男に、Aは渡さない
Aは 俺の妹みたいな子だから。
兄貴的には、…お前を許してやることは出来ないよ。｣
隠していた怒気を孕んで ギロリと睨みつけると、わかりやすく震え上がった 目の前の男子。
今のうちだ、と 彼のポケットから鍵を取る。
すると、慌てて 男は俺に絡み付いてきた。
｢ やめろ！俺と 空綺さんの未来を！！！ ｣
｢ 何言ってるのか分からないけど、テメェなんかにAはやるかよ！！ ｣
階段の方から、まふの声が聞こえる。
俺は、叫んだ。
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ゆり - まふくん尊いっ！惚れてまうわぁ (作者さん？、、、ベタ惚れかな) これからも、頑張って下さい！ (2019年7月8日 22時) (
レス) id: 65a0be3175 (このIDを非表示/違反報告)
しらす - いやまって。さっきまでさかたんとまーしぃ尊い(ﾊｧﾄ)みたいな事言ってたけど番外編センラさんどしたん？惚れてまうやろ。 (2019年4月26日 0時) (レス) id: f34e486c2f (このIDを非表示/違反報告)
しらす - まってさかたんとまーしぃ尊い。尊すぎて死ぬる (2019年4月25日 23時) (レス) id: f34e486c2f (このIDを非表示/違反報告)
鈴猫 - 面白かったです！まふくん推しだったので嬉しいです！これからも頑張って下さい！ (2018年8月20日 7時) (レス) id: 82703b5acc (このIDを非表示/違反報告)
ひらり - ごめんなさい語彙力が(^-^; (2018年4月1日 6時) (レス) id: d0d4f61829 (このIDを非表示/違反報告)
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