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きりやんの事考えてると頭おかしくなりそう。

きりやんに罵声を浴びさせられた日から私の気分はどん底だった。

きりやんは私の事もともと嫌いだったのかな?

私がくっついてただけ?

謝れば機嫌直してくれるのかな?

考えるのも疲れた。
コンビニに行こうとしてバックを広げる。

そこにはバキバキのプラモデルが。

『あ……これ…』

ちょうど1ヶ月前、きりやんが風邪を引いてきりやんの代わりに掃除してたら落としちゃったやつだ。

あの時、大丈夫だよって一生懸命言ってたけどあとから私のいない所でめちゃくちゃきりやん泣いてて。

直そう、そう思った。

私は街にある古いおもちゃ屋さんに行き、頑張って直した。

きりやん、喜んでくれるかな。

これ持って、謝りに行こう。

信号を渡った瞬間、何かに当たるような感じがして、直ぐに痛みが全身に伝わってきて私は意識を手放した。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
kr「A……?」

俺がみた光景は白い布団に包まれたAの姿だった。

顔は包帯に包まれていて片目だけが見えた。

俺がAの手をとるとAも同時に起きた。

kr「Aっ!」

『きりやん…』

kr「ごめんね…ごめんね…」

『ううん、違うの。私、きりやんの事考えてたらなんか車に跳ねられちゃったみたいで。』

kr「バカだよ…ほんとに……」

『私さ、もう生きられないみたいだし、きりやんに伝えたい事あるんだ。』

kr「なに…?」

涙で顔をぐしゃぐしゃにしながら聞いた。

『そこの……私の鞄の中に、プラモデルが入ってるんだ。それは無事だったんだよ?』

俺はAの鞄からプラモデルらしきものを取り出した。

それは1ヶ月前Aが壊したはずの大事なプラモデル。

kr「これ……」

『頑張って……職人さんと直したんだ。』

kr「Aっ……」

『今まで迷惑かけてごめんね。あと、今までありがとう。』

Aの手を握るとその手はもう冷たくって。

俺はプラモデルを優しくぎゅっと抱きしめた。

♯03 プラモデル

#04 欠点(sm)→←---1



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まめの(プロフ) - くりひらさん» あー分かりますそれ!てかみんな良さそう… (2019年6月2日 23時) (レス) id: f4614453c1 (このIDを非表示/違反報告)
くりひら(プロフ) - まめのさん» シャークんさんはあまり悪口言ってるところあんまり聞いた事ないので性格良さそうですよねー! (2019年6月2日 11時) (レス) id: 190fe1e13d (このIDを非表示/違反報告)
まめの(プロフ) - くりひらさん» めっちゃ分かりますそれwwあと天国のやつで話聞いてないのもかわいかったww (2019年5月11日 13時) (レス) id: f4614453c1 (このIDを非表示/違反報告)
くりひら(プロフ) - まめのさん» 返信遅れてすみません!クラフト無しの西と東分からなかったのもかわいかったですよねーw (2019年5月10日 18時) (レス) id: 190fe1e13d (このIDを非表示/違反報告)
まめの(プロフ) - くりひらさん» そうなんですよおお!!あの料理のヤツ(ド忘れ)もかわいかったぁ…でも人狼のときにかっこよくなるのもすこすこのすこ (2019年5月2日 11時) (レス) id: f4614453c1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くりひら | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2019年1月25日 10時

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