【WT】この気持ちに名前をつけるとするならば【短編・中編集】

#06 信じきれない(na) ページ11

片思いが永遠に続く、そんな学園生活は嫌だ。

嫌だと思っても、現実になる。

私が好きになったのはアニメ好きだし、口も悪いけど顔だけ良いやらかし上手な人。
否、性格も良いのかもしれない。

人の大体8割は顔で決める、と思っている。
そんな高くないのかもしれないが。

彼にはずっと一筋に思い続けている人がいる。

一緒にいる時だってずっとその子の話をしている。
こっちだってその子の話しかされないと気分悪くなるんだけど。

放課後の夕日が差す教室はなんだか寂しい。

「小テストどうだった〜？」

『満点。』

「は？意味わかんね。」

その子というのは私の親友なわけだけど。

「今日もなかむと喋っちゃった〜w」

『あぁそう、良かったね。』

「嫉妬してます？」

『誰がするか。』

「まぁでしょうね。Aが恋愛するところなんて、見た事ないし。」

『お前はずっと男と遊んでるよな。』

「遊んだことない！ちゃんと私は一つ一つ性格や顔を選んで……」

『全部顔だろ。』

「バレたか。」

『まぁそうなるよな。』

「ちなみに、後でなかむに屋上に呼び出されてるんだ♪だからちょっと待ってて！」

『お、ついにくっつくんだね。良かったじゃん。』

「まだ分かんないよ〜！」

『ぶりっ子キモいよ…』

na「なんの話してんの？」

「あっ！なかむ〜！」

---1→←#05 青春を僕に(br)

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す