love11 ページ6
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「…私、東京の短大を受けるつもり。…お兄ちゃんにも今度伝える」
「…だから、…紫耀君と、離れたく、ないっ、」
そう言った瞬間、ガバッと私の身体は紫耀君に包まれた。
昨日も感じた男らしい厚い胸板は、何度抱き締められてもドキドキする。
紫「…離してって言っても、絶対離さん。」
抱き締める力とは反比例したか細い声。
でも、そんな紫耀君が堪らなく愛おしい。
「…紫耀君、大好き」
紫「ん、俺も。」
普段だったら恥ずかしいけど、今日なら素直に言える気がした。
紫「…ずっと、一緒におろうな。」
「…うん」
18歳の子供の戯言と言われるかもしれない。
でも私はこの時、心から紫耀君とずっと一緒に居たいって願ったんだ。
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紫「目玉焼き？」
「うん。あ、黄身は硬め？柔らかめ？」
紫「んー、柔らかめがいい」
8時位になって、やっとベッドから出て、
冷蔵庫の物を借りて、朝ご飯作ることにした。
ギュッ
「ひゃっ、紫耀君？」
紫「んー？」
後ろから伸びてきた彼の腕が、私の腰に絡みつく。
「ご飯作れないよ、離して？」
紫「作れるやろ？ほーら、気にせんと進めて？」
甘々な紫耀君は特別で、誰にも見せたくないって思う。
紫「抱き心地良すぎて離れらんない」
「だーめだよぉ、紫耀君」
紫「ねぇ？もうそろそろ紫耀って呼んでよ」
「えー…」
この甘々な雰囲気に呑まれて、呼びそうになるけど、それよりも羞恥心が勝る。
紫「はーやーく」
「…んー、…しょ…う」
紫「マジ何言っとるか聞こえん。笑」
「…だって、男の子の事呼び捨てで呼んだ事ないもん。」
ドキドキしてる私とは対照的に、私を抱きしめながらユラユラと楽しそうに揺れている紫耀君。
紫「でも、あれやな。紫耀君だとクラスの女子と一緒やな。」
「……ゃ」
紫「ん？」
大きな瞳が私の顔を覗き込む。
なんてあざとい人間なんだろうか。
「…他の女の子と一緒なの、いやだよ。」
紫「…一緒なわけないやろ。こんなに好きなのに」
どんどん欲張りになるね、…紫耀君の特別になりたいって。
だから…
「…、好きだよ…紫耀」
紫「…へっ、」
「…紫耀が、大好き」
紫「……や、ヤバイ。反則や」
「…紫耀が呼んでって言ったんでしょう？笑」
くるっと、身体の向きを変えられて
2人で顔を見合わせて笑った。
「…っ、んっ」
そして、唇が重なり合った。
fin
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さあ(プロフ) - 彼女がだいすきな紫耀くんが可愛いです (2019年8月3日 21時) (
レス) id: 2afd330adc (このIDを非表示/違反報告)
さあ(プロフ) - 更新たのしみです！ (2019年8月3日 20時) (レス) id: 2afd330adc (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - このお話とっても好きです。更新楽しみにしていたので嬉しいです。これからも楽しみにしています！ (2019年8月3日 16時) (レス) id: fac0ef0b2e (このIDを非表示/違反報告)
なつみ(プロフ) - 主人公ちゃんと紫耀くんのやりとりにきゅんきゅんさせてもらってます(^^)更新待ってます！ (2019年7月14日 1時) (レス) id: 58cd05361e (このIDを非表示/違反報告)
mgc0721(プロフ) - 楽しく拝読させていただいております。作者さんの心情の描写が大好きです。これからも応援しています。 (2019年1月17日 1時) (レス) id: 425a81985a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りりこ
| 作成日時：2018年12月10日 6時
