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「…っ、んっ」




目が覚めた時には、外はもう明るくなっていて、目覚まし時計に目を向けたら6時半を指していた。


隣には、スヤスヤ眠る紫耀君。


改めて見ると、すーっと通った鼻筋と、長い睫毛、ぽってりとした唇に見惚れてしまう。



昨日…、紫耀君と、“初めて”をしたんだ。


思い出すだけで恥ずかしくなるけど、


それよりも、紫耀君が一生懸命私を愛してくれた事が嬉しかった。



私も何度も大好きって言っちゃった気がする。



でもね、大好きなんかじゃ本当は言い表せなくて、もっとこの気持ちをストレートに伝えられればなって思った。



そんなことを考えながら、寝ている紫耀君の身体に抱き着いた。


可愛らしい顔立ちとはかけ離れてる引き締まったゴツゴツした身体。


守られてるって実感する。





紫「…俺抱き枕になっとるやん。」

「へっ…」



“おはよ”って目が覚めた紫耀君が眠そうにふにゃっと笑って、抱きしめ返された。



「ごめん、起こしちゃったね」


紫「んーん、起きてAに抱き締められてて幸せっ、」


ぎゅうぎゅう抱き締められて、私の胸元に頭を擦り寄せてくる。



紫「…っ、柔らかっ、たまらん。」

「ちょっ…変態っ」



ぺしっと小突く。

でも、止めようとしない。


紫「…昨日もっとえろい事したやん。」


「…そういうこと言わないでっ///」




そうやって、私には刺激的すぎる意地悪な事を言うのに、



紫「…、ずっと、側におってな。」




消え入りそうな声でそんなこと言うものだから、



「…なんでそんなに不安そうなの?」



いつも何にも動じなくて、弱い所なんてあんまり見たこと無かったから、私まで不安になる。


だって、私は紫耀君とずっと一緒にいたいから。



紫「昨日高校の友達と楽しそうにA見たら、…いつか北海道帰っちゃうんかなって、不安になった」





紫「俺は、ずっと一緒におりたいけど、Aには北海道に大事な友達もいっぱいおるやろうし、それにお母さんもおるし…って考えたら俺が決める立場やないんやろうなって」




そんなこと思ってたんだ…、そこまで私の事考えてくれてるんだ。



涙が出そうになる。




「…私、お兄ちゃんがいたから東京に来た。高校卒業まで1年しかないし、高校卒業したら北海道に戻ろう…って、漠然と思ってたの。」



「でも…、紫耀君と出会ってから、そんなこと思えなくなった。」





「…紫耀君とずっと一緒にいたいって思ったから。」

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さあ(プロフ) - 彼女がだいすきな紫耀くんが可愛いです (2019年8月3日 21時) (レス) id: 2afd330adc (このIDを非表示/違反報告)
さあ(プロフ) - 更新たのしみです! (2019年8月3日 20時) (レス) id: 2afd330adc (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - このお話とっても好きです。更新楽しみにしていたので嬉しいです。これからも楽しみにしています! (2019年8月3日 16時) (レス) id: fac0ef0b2e (このIDを非表示/違反報告)
なつみ(プロフ) - 主人公ちゃんと紫耀くんのやりとりにきゅんきゅんさせてもらってます(^^)更新待ってます! (2019年7月14日 1時) (レス) id: 58cd05361e (このIDを非表示/違反報告)
mgc0721(プロフ) - 楽しく拝読させていただいております。作者さんの心情の描写が大好きです。これからも応援しています。 (2019年1月17日 1時) (レス) id: 425a81985a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りりこ | 作成日時:2018年12月10日 6時

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