Ψ強な転校生【斉木楠雄のΨ難】 (ページ8)

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7話x 2人は超能力者ページ8

今僕の目の前に座っているのは柚木さん。
彼女が言うには自分は超能力者だという、

普通の人なら

(普通くん)
え？ちょっと何言ってるか分からないです。

というふうに、信じないだろう。
だが、"僕"は違う。
僕は以前彼女にある疑いをかけていた。

そう、彼女が超能力者なのでは無いかと言う仮説だ。

今朝、柚木さんが正面に引っ越してきたからと言って挨拶しに来た。僕はまさか引っ越してきた人が彼女だとは思わなかった為、少しばかり驚いたが、問題はその後だ。

「ゆーちゃん超能力者だから友達居なかったのよ〜」

この発言に加え、

「(あら？これ私やっちゃったかしら？どうしたらいいかしら〜ゆーちゃん)」

と言う、明らかに柚木さんに話しかけている心の声。
言い逃れは出来ないと感じた柚木さんは観念して、冒頭になった訳だ。

『前回のあらすじはもう終わったか？』

【あぁ、終わった。ていうかメタいな】

『もうお互いが超能力者だと分かったんだ。遠慮は要らないだろう。』

それもそうだな、柚木さんを見る限り僕と同じで静かに暮らしたいようだ。なら、

【『協力関係を結ばないか。』】

おっと、被ったな

『同じ事を考えていたなら話は早い、同意してくれるよな？』

【勿論だ、断る理由も無いしな】

僕がそう言うと"良かった"とでも言うように微笑み、"何か私に聞きたいことはあるか？"と、聞いてきた。

そういえば･･･

【柚木さんは力の制御が出来ているのか？制御装置が見つからないようだが。】

『あぁ、私の制御装置はこれだ。』

と、銀色の指輪の様なものを見せてくる。これが制御装置･･･？

【何処で手に入れたんだ？僕はあるやつに作って貰ったんだが。】

『分からん、小さい頃変質者に貰ったんだ。』

【変質者？】

『あぁ、確か髪色は白緑で某マッハ20で飛ぶタコが着てそうなやつを着てたな･･･』

･･･おいおい、まさかな

『どうした？そいつに心当たりでも？』

【いや、無い。絶対、多分、きっと】

『おいおい、大丈夫か･･･』

「ゆーちゃん、そろそろ帰るわよ〜」

『分かった今行く。あぁ、そうだ斉木、私の事は柚木でいい。』

【分かった。じゃあな柚木、また学校で】

『うん、また学校で』

さて、これで少しは平和になると良いんだがな