Ψ強な転校生【斉木楠雄のΨ難】 (ページ15)

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15話x 欺け!マインドコントロールページ15

皆さんはマインドコントロールと言うものをご存知だろうか。僕は他人の考えを少し変えることが出来るのだ。

と言っても、他人を自由に操ることは出来ない。出来たらコイツとっくに何とかしている。

無視しているにも関わらず長々と喋り続けている燃堂を横目に見る。

僕は他人に対して、＂不自然＂な事を＂自然＂な事と思い込ませる事が出来る。

普通に考えて、頭にアンテナの様な物を付けている人を＂不自然＂に思うが、皆の認識ではヘアピンになっている。

そう言う理由で僕は目立つ事無く生活出来ている。

しかしこの力…多用は禁物だ。他人の価値観・常識を変えれば、周りにも影響が及ぶ。原作及びアニメを確認して欲しい。この世界には黒髪の人間が殆どいないのだ。

他にも、人間の持つ治癒能力が飛躍的に上がったり、咄嗟の状況になると、頭の回転が早くなったり、衣服が破れても股間は絶対に破れない事や、華奢なのに馬鹿力、トンとしただけで気絶、これら現象は全て僕が原因なのだ。

世界を作り変えてしまった事に少なからず責任を感じているが、もはや元には戻せない。この程度で良かったとも思う____が、

【さっきからなんなんだ。柚木】

『いや、こんな奇抜でも普通に見えるって…マインドコントロールってやっぱり凄いんだな。と思って…』

そう言いながら僕の事を注視する柚木。一般的に見て美少女の部類に入る柚木に見つめられ、思わず視線を逸らす。

すると、柚木が思い付いたと言わんばかりの顔をし、

『そうか、照れてるのか。』

と、ニヤニヤしながら言った。

……思いっきり頬を引っ張ってやった。

『いふぁいいふぁい……やへろはいひ…』

手を離すと、『冗談言っただけじゃないか…』と頬をさすっていた。冗談言う方が悪い。