#45 分かってんなら―・・・ ページ45
「一命は取り留めましたが・・・」
病院に着き、待っていたら
やってきたのは、暗い顔をした医師
嫌な予感が、ゾワッと全身を襲った
「かなり危険な状態です」
全員に、俺に冷や汗が流れた
「・・・・・・るよな」
「え?」
「助かるよなァッ・・・!?」
酷く取り乱した総悟が
医師に掴みかかった
こんな総悟を見たことなくて
思わず目を見開いた
「おい、総悟落ち着けっ」
近藤さんが、総悟を医師から引き剥がし
落ち着かせる
「安静して、ゆっくりと治療いけば
大丈夫だとは・・・」
「・・・絶対、治せよ」
小さく言うと、奴はどこかへと行ってしまった
「沖田隊長・・・」
奴の背中を見て、山崎はポツリと
そう漏らした
俺は走って、総悟の背中を追った
___
_
見失いつつも、やつを見つけたのは屋上
フェンスに突っ伏していた
「オイ総悟」
「・・・」
近くまで寄って呼んでみるが、反応はなし
俺はため息をつくと、その隣にもたれかかった
「らしくねーじゃねぇか
そんなに取り乱しやがって」
未だ返事はなく、俺は一人口を開いた
「Aなら大丈夫だよ
んな簡単に死ぬようなやつじゃねーだろ」
冷たい風が、そよそよと俺たちを撫でる
爽やかな風
「お前は、アイツが死んじまうとか考えてんのか?」
「・・・・ねーよ」
屋上に小さく響いたのは、野郎のいつもの声
「思ってるわけ・・・ねーだろ
アイツは、そんなヤワじゃねぇ」
顔もあげずに、曇った声で言う
俺は、すこし笑みを零すと
背中を離し、総悟の頭に手をおいた
「わかってんなら顔上げやがれ
メソメソしてんじゃねーよ」
ポンポン、と軽く撫でると
先に屋上を後にした
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栗兎(プロフ) - みこたろうさん» わぁああぁあぁあっ神じゃないんですってぇえええ。゚(゚´Д`゚)゚。 いや、でも本当ありがとうございます・・!お気に召していただいたようで本当に良かったですε-(´∀`*)ホッ (2015年1月4日 21時) (レス) id: adbd147c45 (このIDを非表示/違反報告)
みこたろう - 面白いっス!!マジ最高っス!! (2015年1月4日 20時) (レス) id: 059eb2d903 (このIDを非表示/違反報告)
みこたろう - 作者、神ですかァァァアアァアア!!! (2015年1月4日 20時) (レス) id: 059eb2d903 (このIDを非表示/違反報告)
koto(プロフ) - 10話なう! 面白いも何も神だからb (2015年1月1日 23時) (レス) id: 57a791093e (このIDを非表示/違反報告)
栗兎(プロフ) - kotoさん» ありがとうございます・・・!!面白くかけていたらいいのですが・・・(;´∀`) いってらっしゃいませー! (2015年1月1日 22時) (レス) id: adbd147c45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:栗兎 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kuri-Rito/
作成日時:2014年7月6日 15時