#35 暗い顔 ページ35
「あぁー･･･食った食ったぁ･･･」
「ったく、だらしないよアンタ」
旦那の呟きに、お登勢さんがため息混じりに言う
まるでお母さんみたいだ
「Aも、もういいのかい？」
お登勢さんの問いに、明るく答える私に対し･･･
「そこのお前さんも、全然食べてないけど
もういいのかぃ？」
「あぁ･･･はい、もういいっす」
隊長は先程よりも暗いオーラ
一体何なんだ
こんなに楽しいのに
いっつもいがみ合ってるし、嫌いだけど
ここまで元気のない隊長はなかなか見ない
さすがに、心配になってきた
「･･･先、帰るわ」
「え、えぇ！？」
隊長は、ろくにご飯も食べないまま
万事屋を出ていこうとする
「えっあ･･･、ご、ごめん私も帰る！」
食べたっきりで、かなり申し訳ないが
一人で返すとか、なんか危ない
「ちょっ、隊長早っ！」
すぐ追いかけたというのに、隊長はすでにかなり遠い
走って追いかけて、彼の隊服を掴んだ
「ちょっと･･･、ほんとどうしたの」
走って、少し苦しいが
彼に問う
「別に」
「いや絶対なんかあるよね」
別に、とか絶対ない
こんな隊長、隊長じゃないし
おとなしすぎる
怒ってはいないし、風邪ってわけでもなさそう･･･
一体何なの･･･
「お前さぁ･･」
「え、うん･･･」
「万事屋で働けば」
あまりに唐突すぎる言葉
「え、なんで」
「だって万事屋にいるとき、すげぇ楽しそうじゃん」
「････」
言い方に、何故かムッとくる
「そーかそーか、なら行ってやる」
と、ヤケクソまじりに言ってみる
そして奴に、背を向けた
「嘘･･･、行っちゃだめ」
「･･･え」
まるで、子供のような甘え声
お母さんに抱きつくような、腕
「た、隊長･･･?」
「･･･」
私は、隊長に抱きしめられている。
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栗兎(プロフ) - みこたろうさん» わぁああぁあぁあっ神じゃないんですってぇえええ｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡ いや、でも本当ありがとうございます･･！お気に召していただいたようで本当に良かったですε-(´∀｀*)ﾎｯ (2015年1月4日 21時) (
レス) id: adbd147c45 (このIDを非表示/違反報告)
みこたろう - 面白いっス！！マジ最高っス！！ (2015年1月4日 20時) (レス) id: 059eb2d903 (このIDを非表示/違反報告)
みこたろう - 作者、神ですかァァァアアァアア！！！ (2015年1月4日 20時) (レス) id: 059eb2d903 (このIDを非表示/違反報告)
koto(プロフ) - 10話なう! 面白いも何も神だからｂ (2015年1月1日 23時) (レス) id: 57a791093e (このIDを非表示/違反報告)
栗兎(プロフ) - kotoさん» ありがとうございます･･･!!面白くかけていたらいいのですが･･･(；´∀｀) いってらっしゃいませー！ (2015年1月1日 22時) (レス) id: adbd147c45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：栗兎 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kuri-Rito/
作成日時：2014年7月6日 15時
