【銀魂】甘い塊、甘い君【沖田総悟】

story.41 ページ43

「最低･･･」




言葉の終わりと同時に、重なった唇


私は、目の前にある彼の顔にそう吐き捨てた





「･･･甘い」





自分の唇を舌でなめて、呟く








「･･･チョコレート」

「うっさいばか･･･」








　



私、最低だよ




人の恋人なのに―――････









　







　









「俺のこと、嫌い？」







「嫌い･･･」









「俺ぁ好き」






　




何も変わらない



どんなことでも


淡々と話す彼







　







　







　





「Aのこと好き」




「･･･っさっきと言ってること違う」







　



私の頭を撫で、情けない顔をした





「ずっと好きだった
　けど、お前が宮本とくっつけようとしてくるから･･･」


「･･うん」



「どーせ報われないって知ってた
　なら好きじゃなくても、俺のこと好きな奴と付き合ったほうがいいって
　あとで好きになればいいって･･･」



ギュッと抱きしめて、私の首に顔を埋める


少し甘い、いい香りが漂ってきた







「お前と土方が付き合ったって聞いて
　どうしようもなく嫉妬して、ムシャクシャした気持ち全部アイツにぶつけて････」




「最低だよ、俺」


と、最後に一言呟いた









　


「最低だね」





「･･･悪ぃって」




「やっぱり、嫌い･･」




「･･･ん」

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