【銀魂】甘い塊、甘い君【沖田総悟】

story.40 ページ42

気づけば寝てた


あれから授業はサボりっぱなし


もう夕日が辺りを照らしている



「ね、寝ちゃった･･･」


あまりに長い時間眠っていたため、私は焦って立ち上が







････ろうとした



「起きたんだ」


「･･･はい」



隣を見て、身体が硬直


立ち上がれなかった



嘘、いつのまに居たの

･･･って思ったがすぐに答えが出る



＿＿＿私が寝てる間ですよね･･･




「探した」

「･･･うん」


相当走ったようで、まだ髪が汗で濡れている




なぜだか申し訳ない気持ちが生まれて


私の逃げたい気持ちが、しぼんでいく





「･･･総悟は
　なんで私なんか探すの」


「嫌いだから」



意味分かんない


嫌いなら探すなって話でしょ





「私だって嫌いだよ･･･」



でも、探してくれた君に



すごく感謝してる







　





本当はすごく嬉しい




「大っ嫌いだよ･･、総悟なんか････」


「うん」



涙が溢れて止まらない



誰か止めてよ


私の目から零れる雫









　


「泣くなって」


「うるっさい･･･」



目元に触れる暖かい手


懐かしい感触







あったかい...



　




　




　





「触んないで･･･ッ」




なのに




まだ、素直になれない





「総悟は彼女居るでしょ
　私なんかほっといてよ･･･」


なんで

私ってこんなに馬鹿なの･･･



「今俺がお前を無視したら
　誰がお前を慰めるんだよ･･･」



頬を包んで、親指で涙を拭う

前が霞んで見えない･･･






「慰めなんていらない･･･
　総悟なんて嫌い･･･」



「･･･」



「嫌い、嫌い･･･大っ嫌い･･･」




　




それでも、強く握られる手が


愛しくて、たまらない









　




「総悟なんか･･嫌いだよ･･･」









あなたのそっけない態度も




優しさも




あなた自身




全部


全部



　







　





「･･･ん、俺も嫌い･･」









大好きだから...


　

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