【銀魂】甘い塊、甘い君【沖田総悟】

story.27 ページ28

「あれ、なんで弁当二つあるヨ？」

「え？あぁ総悟の盗んだ」



机に二つのお弁当を広げた


今更ながら、食べれる気がしなかった


「ねぇ神楽･･･、わるいんだけど
　総悟の食べてくれない？」


神楽なら、がっついてくれると思ったが･･･



「おぇ･･･、絶対嫌アル
　サドの弁当なんか食べたら、吐くヨ」


そっか、二人仲悪いんだっけ




「じゃあせめて私の･･･」


「Aのなら大歓迎ネ！」


そう言って笑うと、私のお弁当を食べ始めた



私も、総悟から盗んだ弁当を手に取る





「美味し･･･」


意外に、料理上手いんだな･･


いつもと違う弁当に、私は小さな幸せを感じた

美味しいな･･･




「･･･ネェ、A」


「ん？」



何故か、ものすごく歪んだ表情をする神楽



　






　





　





　




　




　


「それ、サドの箸じゃね？」


「････」


そういえば、私お箸どうした？


どっからだした？



あれだよね、弁当箱に付いてた箸･･･




「そういや、これAのお箸アルな」


神楽は自分の手に持ったお箸を見て、呟く



「A････、関節キ―――」

「言うなぁああぁぁあ!!」



現状を認めまいと私は叫んだ



心臓が破裂してしまいそうなほど、バクバク言って
喉にまで振動が伝わる



「どどどどっ、どうしよ!!
　洗おう！洗わないとダメだね!!」

一人自問自答して、教室を飛び出す




＿＿＿ドンッ

「おっ･･･A、なにしてんの」

「そそそそそそそおご!?」



なんだコイツタイミング悪い！

なんでいま出てくんの！

ていうか弁当食べるの早いね！



「･･それ、俺の箸」

「い、いやちょっと落としちゃっただけで
　間違えて使っちゃったから洗いに行こうとか思ってたとかそんなんじゃないんだからねッ」



･･･って何言ってるんだ私は！


「使った？」

「使ってません!!」



バレたよもうどうしよう･･!!

すっごい恥ずかしいもうヤバイよどうしよ･･･



「･･･使ったんだ？」

「ごめんなさいぃ･･･」


「決してわざとじゃないんです」と、一言付け加えた



「ふーん」


そう言いながら、私の腕を強く引っ張り
自分の方に引き寄せた



　







　









　






　






　




　



　






　







　




「じゃあA、俺と間接キス
　しちゃったんだ？」

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