【銀魂】甘い塊、甘い君【沖田総悟】

story.18 ページ19

「･･･は、はああぁぁあッ!?」


何いってんのバカじゃないの病院行けば?!

と、まぁそんなことを心の中でシャウトして･･･



「な、総悟が好きとか･･･ありえるわけ――」


言葉の途中で、ムニッと頬をつつかれる



「顔真っ赤」


なにすんの！と心の中で叫びつつ

頭のなか混乱状態･･･



　



「漫画だよ、漫画
　見覚え、あんだろぃ」



そういえばなんか、デジャヴっぽい



「さっきの漫画と、同じ場面」

「な･･･」

そう行って彼は、漫画のシーンを私に見せる




まさかの展開に、言葉が詰まった


ってことは･･･




「全部ウソでしたー
　ど？楽しかったかぃ？」


いや何も楽しくないんですけど

無駄にドキドキしちゃったんですけど




「お前意識しすぎ
　そんなにドキドキした？」

そう言いながら私の頭を撫でる


なにこのカップルの日常的な会話

私達、そんな関係でしたっけ？


もっとこう、ふざけ合うような･･･そんなアレだったはず･･･







総悟は私から退くと、机にあったお菓子を手に取る


「なんか最近、Aが妙に避けられてる気がしたから
　苛めたくなった」

「ドＳ･･･」


たしかにそれは私が悪いけども、イタズラでこんなこと･･･


私がつかれたように、ため息をつくと
彼は呟く









　









　
「避けんなよ」



「え･･･?」


総悟は、私が高口くんと仲が良かった時のように、ムスッとした顔をした



「俺ァ、高口とかいう野郎とお前が仲いいだけでも
　嫉妬するくらいの男なんだぜ 避けられたら寂しい」




もしかして総悟もさ



「ずっと傍にあったもんが、急になくなるなんて
　寂しいじゃん」



私と同じ気持ち･･･なの？









　






　








　







　




＿＿＿＿ゴンッ!!


「いだぁぁぁあッ!!」

床についていた手に、強く拳が落とされる

これはかなり痛い･･･

クソッ･･･死角を狙いやがって






「なーんて、言うわけあるかボケ」





総悟はニヤっと笑って、固めた拳を私に見せた







　





　







　



前言撤回


総悟が私と同じ気持ちなわけない





「あー、Aってホント面白ェ
　からかい甲斐あるよな」



ただの、イタズラ好きのS少年







　





　








　





　




＿＿＿昔っから、変わんない

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