37. ページ38
「カツオは魚編に堅いって書くのよ」
そんな事を言いながら怯んだホステス軍団にカツオを振り回すローズさん。
私はみさえさんの近くに立って、飛んできた魚達を同じように投げ返していく。
ローズさんと私の間をくぐり抜けたホステスがみさえさんの髪を掴みに行った。
助けようとしたら腕を掴まれた。
お前は遠距離攻撃せんのかい！
ダメだ、関西人が乗り移ってるかのように関西弁しか出てこない。
「離して よっ！」
左足を思いっきり後ろに振り上げ顎を狙う。
タイトめのスカートだからまんまり足開けないのよね･･･
手が離れたので体を手で支えて一回転。
着地した横にしんちゃんがいた。
「Aちゃん、ワルロバステックだね！」
「それを言うなら アクロバティック！」
みさえさんは！？って思って見ると、なぜか顔が真っ赤で涙を流していた。
「母ちゃんね、ワサビ食べたら強くなるんだよ」
「あぁ･･･なるほど･･･」
ご愁傷さまです。
ローズさんが道を開けてくれたらしくみさえさん達が走っていく。
「レモン！Aちゃん！行くわよ！」
「先に行って！すぐ追うから！」
「わ、私もっ！」
「アンタは行きなさい！ベビーシッターなんでしょ！？
それに何かあったら兄さんに怒られる！」
なぜここでラベンダーさん！？と驚いてたら背中を押された。
「はやく！」
私とローズさんは走り出した。
あれ、そういえばラベンダーさんは？
いつからカートに乗ってない？？
みさえさん達にはすぐに追いついた。
「すみません！すみません！」
「母ちゃん お菓子は？」
「そうだ！おむつ！」
みさえさんは方向転換しておむつを取っていく。
おしりナップもそこら辺に放置したので私も回収して走る。
レジに駆け込み、お金を出すみさえさん。
「お釣りいらない！！」
「はぁ？！」
「すみません、ムーキーとももちゃんナップ一つずつでーす」
「これ返す、なかなかいいカツオだったわ」
駐車場へ駆け出しながら、先ほどのローズさんの言葉を思い出し 走りながら聞く。
「いいカツオなら武器にしててもよかったんじゃないですかー？」
「やっだぁ！魚くさくなっちゃうじゃなーい！」
「あー、それはイヤですねー！」
走りながら大声出して･･･なにやってんだろ(いつもの現実逃避)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 74人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「オリジナル」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
al8056(プロフ) - 39話の風景や景色って意味一緒じゃないですか？wでも、スルーしときます (2019年12月3日 12時) (
レス) id: 1ee8009000 (このIDを非表示/違反報告)
静狐 - ラベンダー夢がこんな所にあるとは！ずっと探していました！ありがとうございます！ (2019年5月13日 0時) (レス) id: 0292f2bd22 (このIDを非表示/違反報告)
なす - ああ、なんていう私得。ラベンダー推しにはたまらん小説です！！ (2019年4月28日 0時) (レス) id: 9d18b86cff (このIDを非表示/違反報告)
ゆり - ラベンダー夢探してたのでめっちゃ嬉しいです！そしてすごく面白かったです！！ラベンダーとどうなっていくのかドキがムネムネです！ (2019年4月13日 23時) (レス) id: 9d18b86cff (このIDを非表示/違反報告)
ふたみや遥(プロフ) - 寧王さん» ラベンダー推しの方に言ってもらえると頑張れます(；ω；) 本編完走までは宜しくお願いします！！ (2017年6月17日 13時) (レス) id: 8b56dcecae (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ふたみや遥
| 作成日時：2017年5月30日 21時
