奇跡42 -銀時side- ページ3
「…はっ……」
刀が肉を斬り裂く感覚と、命を奪っている…その感覚に頭が狂いそうになる。
何度やっても、良い気分はしねェな。
いくら敵でも。
いくら松陽を取り返す為でも。
いくら俺が戦わなければ自分の命、仲間の命が消えるということが分かっていても。
「銀時、無事か!?」
遠くの方で聞こえるヅラの声に「おう、無事に決まってらァ!!」と返事をする。
目の前の天人を倒しながらこちらへ向かってくるヅラは、俺の元へたどり着くと「…何か、変ではないか?」と眉間に皺を寄せた。
「……ヅラも気付いたか」
「ヅラじゃない、桂だ!!…ってそんなこと言ってる場合ではない。」
自分で言ったんだろう。とヅラを横目に周りを見回す…。
やっぱり――、
「…少ねェよな」
敵の数が少ない。戦う分には少ない方が良いが…あまりにも少なすぎる。
「うむ。予想しているよりも遥かに敵の数は少ない。これは、何かあるぞ」
「何かってなんだよ」
「例えば、ガン○ムのような物が空から降って来るとか」
「ふざけてんのか」
バシッとふざけているのか本気なのか分からないヅラの頭を叩く。んなもの振って来られて堪るかよ。
(……んしても、何かある。ねぇ…)
その言葉に何故か頭にAの顔が浮かんだ。
「……なぁ、ヅラ」
「だからヅラじゃない桂だ。…なんだ銀時」
嫌な予感が、全身を駆け巡り…冷や汗が背中を伝う
「もしかして―――」「銀時!ヅラ!!大変ぜよ!!!」
その嫌な予感を言葉にする前に辰馬のバカでかい声に遮られる。
いつもの能天気な顔に、焦りの色が出ているのを見るとよっぽどの事があったに違いない。
その様子に眉間に皺がよる。
「何があったんだ、坂本!!」
「…すぐに戻るぜよ!!ここにいる天人たちは全て囮じゃ。」
「なんだと!?」
.
.
「あいつらの本当の狙いは廃寺、…わしらの隠れ家じゃ!!」
.
‟絶対に帰ってきてくださいね”
.
.
.
「――A!!」
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凛 - 最高です!胸がどきどきして止まらなかったです!泣きそうになりました。 (2022年12月1日 19時) (レス) @page26 id: 2bc0f45ebb (このIDを非表示/違反報告)
Oub48c373260fof(プロフ) - 完結おめでとうございます!最後の終わり方がとてもよかったです。泣きそうになりました(泣)とても素晴らしいですね。とても気に入りました。また読みたいです。 (2017年10月9日 21時) (レス) id: 2fce3fa0b4 (このIDを非表示/違反報告)
紅華(プロフ) - 総悟13(低浮上)さん» ありがとうぅぅ(* ハ)やっとやっと完結できたよ…!!いつも応援してくれてありがとうね!ほんと感謝しかない!!! (2017年10月9日 18時) (レス) id: c24c6aa26f (このIDを非表示/違反報告)
総悟13(低浮上)(プロフ) - 完結おめでとう!!ずっと待ってた!!とても素晴らしい最後だった、本当に!!こんなに素晴らしい作品をありがとう!! (2017年10月9日 17時) (レス) id: 56f522caa1 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 凄く気に入った作品で大好きですもし今後他の作品を作る予定があったら銀魂の銀時か高杉の姉か妹がワールドトリガーかリボーンかアニメKの世界にトリップか転生した作品が読んでみたいです説明が下手ならすみませんこれからも体にきよつけて更新頑張って下さい (2017年9月13日 16時) (レス) id: 14f5017be6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紅華 | 作成日時:2017年1月26日 18時