306、ネイビー・インベーダー ページ10
一之瀬たちは初対面の相手にいきなりそんなことを言われても納得いくわけがなかった。
「ユー！そんなことが認められると思うのか！？」
「お前が監督だなんて、俺たちは認めない！」
ディランやマークが反抗するも、その男は表情一つ変えず述べていく。
「何を言っている。まるで自分たちがアメリカ代表でい続けられるかのような言い草だな」
何それ…どういうこと？
「マック・スクライドの解任、そして、この私が就任することは既にアメリカサッカーの上層部が認めている決定事項」
話を聞いていても急展開過ぎて違和感しかない。
「むしろ今の焦点はあの監督が育成したイレブンが星条旗を背負うアメリカの代表としてふさわしいのか、ということだ。
それを見極めるため、今から模擬戦を行う！この戦場でな！」
唐突な展開に一同は動揺が隠せない。
「君たちが戦う相手は私が率いるアメリカ代表、ネイビー・インベーダー」
軍人たちが迷彩服を剥ぐと、既にユニフォームを着用していた。
「お前たち、スターユニコーンが負けた場合は代表から降ろす！我々ネイビー・インベーダーが新たなる代表となる！」
「何を勝手なことを…！」先程から何でもかんでも決められていることにマークは怒りを抑え切れない。
「どうした、怖気付いたのか？無理もない。ネイビー・インベーダーは本物の戦場で通用するほど、鍛え上げられた男たちだからな」
「やってやろうぜ。こんな奴ら蹴散らしてやればいい！」
土門は勝つ自信たっぷりに言った。
「当然だ！」
一之瀬もやる気だ。
「アメリカ代表スターユニコーン対ネイビー・インベーダー、キックオフです！」
スコーリオの合図で試合開始。
手で合図を出しながらパスを回していくネイビー・インベーダーの選手たち。
「一体どの選手がオリオンの使徒なんだ…」
明日人が目を凝らしながら試合を見ていると、まさか…と野崎が呟く。
マークがボールを奪い、攻め上がっていく。
「随分簡単じゃないか」
スターユニコーン優勢な試合展開に円堂は呟く。
だが敵はわざと一之瀬たちを攻め上がらせているということに、野坂と豪炎寺は気付き始めていた。
一之瀬のシュートも相手GKの「軍事衛星フォボス」に止められ、跳ね返ったボールがミケーレに当たってしまった。
今のはわざとミケーレに当たるように相手が仕向けたのだろう。
一之瀬たちは担架で運ばれていくミケーレを見つめながら悔しさを噛み締めていた。
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紅葉(プロフ) - 夜空さん» コメントありがとうございます！楽しみにしていただいてとても嬉しいです！これからも更新頑張ります！ (2019年9月29日 11時) (
レス) id: bcd97f376b (このIDを非表示/違反報告)
夜空 - とても面白くて新しい更新を楽しみにしてます！タツヤの恋も応援したい！ヒロトの恋も応援したい！どうなるの〜汗 (2019年9月29日 2時) (レス) id: d246f2b775 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - ドルチェさん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです！これからも更新頑張ります！！ (2019年9月23日 12時) (レス) id: bcd97f376b (このIDを非表示/違反報告)
ドルチェ - 紅葉さん,いつも楽しみにしてます！これからも拝読させて頂きます！頑張ってください！ (2019年9月23日 12時) (レス) id: 697128a6e4 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - ルナさん» コメントありがとうございます！アツヤの登場でさまざまな人間関係が大きく変わっていく、ということをテーマに書いていく予定ですので、楽しんでいただけると幸いです。これからも頑張ります！ (2019年9月14日 8時) (レス) id: bcd97f376b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅葉 | 作成日時：2019年9月8日 22時
