190、握手 ページ42
新条の話も終わり、会場も元のようにざわつき始める。
円堂「で、Aはクラリオと握手しなくていいのか？」
貴女「‼」
遂にその時が。
クラリオ「貴女が望むのであれば、喜んで」
クラリオがAに右手を差し出す。
貴女「い…良いですか⁉じゃあ…！」
Aは急いでドレスとセットだった手袋を外して、ハンカチで手汗を拭いた。
クラリオの手に自分の手を伸ばすと、その手を優しく包んでくれた。
貴女「…っ」
騒ぎたくなる気持ちをグッと抑え、その喜びを黙って噛み締めた。
貴女(…手、めっちゃ大きいな…)
そんなことを考えていると、顔が熱くなってきた。
こ、こういう時何て言えば…うう、上手く頭が回らない…
緊張で言葉を詰まらせるAよりも先に、クラリオが声をかけた。
クラリオ「貴女が私をそんな風に思ってくれていたとは知らなかったが…嬉しく思う」
貴女「そんな…こちらこそ…」
こうやって私に対しても優しくしてくれるところ、やっぱりクラリオさんだなあ…。紳士でステキ。
手を離した後も、Aは幸せの余韻に浸っていた。
貴女「ああっ…もうこの手一生洗いません…‼」
円堂「いや、手は洗った方がいいぞ？」
握ってもらった手を宝物のように見つめるAに、円堂が笑って言う。
貴女「そ、そうですよね」
うん、それは流石にアウトだ。
でも残念だなあ〜もうこんなチャンス滅多にないだろうし…
ベルガモ「くっ。面白い女だな」
クラリオの後ろではAの反応を見てベルガモたちが笑っていた。
だが、日本側には面白くなさそうな顔をしている者たちがいる。
クラリオ「…西村Aと言ったな」
貴女「え！名前知っててくれたんですか⁉」
クラリオ「……ジャパンについて、少しは調べさせてもらったからな」
貴女「マジですか‼」
名前まで呼んでもらえた…やば、嬉しい！
剛陣「お前クラリオだったら何でもアリか？」
子文「Aさんのクラリオさんリスペクトは相当なようですね」
灰崎「おいお前、その気持ち悪いニヤつきいい加減止めろ」
貴女「うふふ。もう何とでも言って頂戴」
いつもは怒りたくなる灰崎たちの嫌味も、今のAは笑顔で返せていた。
貴女「今ならどんな悪口も笑って流せる自信がある！」
良い笑顔で親指を立てるA。
灰崎に調子乗んなと言われたのは言うまでもない。
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アンリ - あの、すみませんが118のところリバ表ではなく下馬評だとおもうのですが…もし合ってたらすみません (2020年5月14日 7時) (
レス) id: 57294cbbcb (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 黒蛇さん» コメントありがとうございます！私もクラリオ好きなのでそうおっしゃっていただき、とても嬉しいです…！！クラリオとの絡みはこれからも入れていく予定なので楽しんでいただけると嬉しいです！これからも頑張ります！ (2019年8月2日 14時) (レス) id: bcd97f376b (このIDを非表示/違反報告)
黒蛇(プロフ) - クラリオ好きなので、クラリオとの絡みがとても嬉しくて！！いつも拝見させていただいてます！面白くてキュンとして！！大好きな作品です！！これからも応援します！！ (2019年8月2日 14時) (レス) id: cc9de3dd63 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - まりもさん» コメントありがとうございます！氷浦くん可愛いですよね！好きな子ができた氷浦くんも最高に可愛い反応を見せてくれそうだなあと思っています！ (2019年7月20日 18時) (レス) id: bcd97f376b (このIDを非表示/違反報告)
まりも - ああぁああぁ氷浦くん……！！！かわいい！！！ (2019年7月20日 15時) (レス) id: 09f5487487 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅葉 | 作成日時：2019年7月20日 13時
