Destiny

運命6 ページ6

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「うわー……無理」


「おい。どこ行こうとしてんだよ」


「だって……多すぎじゃん」


「ここまで来ておいて俺の苦労を蔑ろにするのか？」


「別にユンギの苦労くらいならどうでもい……った！」


「お前、この大天才ミン ユンギ様がわざわざ貴重な睡眠時間を削って来てやったんだぞ。感謝しろ」


「それは私じゃなくてあいつに言えよ」









思いっきり脛を蹴られた。まじ痛い。やっばい。
というか、一応見に来たけど全然見えないし。人っていうか女が多い。黄色い声援っていうかもはや悲鳴だよね。無理だわ。









「キャー！テヒョンくーん！」


「かっこいー！！」









あいつの名前が聞こえてああ、ちゃんとやってるんだななんて思った。別に私がいなくてもできるじゃん。いや、そもそも私がいないと無理って何。意味分かんない。

少しだけ見てあげようと思い、女たちの間を分け入ってめちゃくちゃ小さい隙間から覗いてみた。
ちょうどキム テヒョンがシュートを決めているところで、ちょっとかっこいいかも、なんて。









「おー。あいつ中々やんじゃん」


「そうなの？サッカーとかよく分かんない」


「俺も分かんねえ」









じゃあ言うなよ、ってユンギの脛を蹴ってやった。ははは。めちゃくちゃ痛がってやんの。ざまあみろだ。


……今目が合った気がする。というか絶対合った。



終わったな。








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