Destiny

運命22 ページ22

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「ただいまぁ」


「あ、ヌナ。おかえり」


「ごめん、勉強してた？」


「大丈夫。ちょうど終わろうと思ってたから。
それより、どうだった？」


「あー、まあまあかな」


「……何かあった？」


「……別に？何もないよ」


「……そっか」









冷蔵庫を開け、カフェオレを飲みながら心の奥まで見透かされそうなその目から逃げた。

ナムジュンは頭が良い。それでいて性格も優しくて紳士的。おまけにスタイルも抜群。もちろんモテる。不器用なのがたまにキズだけど。


でも、優等生のナムジュンとキム ナムジュンは違う。
家族だからなのか、年が近いから余計になのかナムジュンは私のことに関して鋭すぎるところがある。
今だってそう。これでもポーカーフェイスには自信があるのに、ナムジュンの前じゃそれも無意味で。すぐにバレてしまう。


でも、なんでだろう。
いつもだったらバレちゃったか、で終われるのに。今はなぜかバレたくない。知られることが怖い。









「ヌナ」


「ん？」


「……何かあったらちゃんと話してよ？」


「……ありがと」









ほら、私が知られたくないってことにも気付いて気を遣ってくれる。本当によく出来た弟だ。


リビングを出て、浴衣を脱いでシャワーを浴びた。そのままナムジュンにおやすみとだけ伝えて自分の部屋に戻った。







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