嘘8 ページ8
.
「……んんっ。あさ……」
スマホのアラームで目が覚めて、時間を見れば午前8時15分。
うん。バッチリだ。こう見えても意外と朝のルーティンはブレなかったりする。
カーテンを開けて思いっきり背伸びをした後、着替える。顔でも洗うか、と思いドアを開けた。
「あ、ジミン君。おはよう」
「おっ、はよう、ございます……」
……そういえばここ、Aさん家だった。完全に忘れてた。めちゃくちゃ自分の家だと思ってくつろいじゃったじゃん。
つか、なに。いい匂いすんだけど。美味しそう。
「今ご飯作ってるからちょっと待ってね」
「あっ、はい」
テーブルの上に置かれた真っ白な米と、あさりのスープ。それからネギの入った卵焼きにシラヤマギクのナムル。極め付けはこれまた美味しそうなキムチ。
うわぁ……見てるだけで腹減ってきた。やば、腹鳴りそ。
今すぐ食べたい衝動を抑えて顔を洗いに行く。
「バイト何時からだっけ。9時？10時？それくらいだよな」
洗面所にまで香ってくる匂いににやけそう。こんなに朝から腹減ったの初めてかも。
洗面所から出た頃には用意は全部終わっていた。
「……おいしい。おいしいですっ！」
「ふふ。ならよかったあ。いつもはあんまり朝は作らないんだけど、今日からはジミン君がいるし張り切ってみたの」
……やば。かわいい。
朝からニコニコと笑うAさんはふわふわしててかわいくて。でもどこか余裕があって。大人の余裕ってやつ？2歳しか離れてねえのに、この人の方がずっと大人に見える。
「それじゃあ、私は仕事に行くけどゆっくりしてていいからね」
「じゃあ、そうします」
「ふふ。いってきます」
「いってらっしゃい」
そう言って会社に向かっていった。柄にもなく最後までその姿を見送ってしまった。
……てか、いってらっしゃいって何。俺何言ってんの。いや、でもいってきますって言われたら返すの普通だよな？うん。そうだよ。別に変じゃねえ。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 929人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
閔(プロフ) - ミロさん» ミロちゃん！！ありがとうございます！今絶賛ちょいワルジミンちゃんきてます...笑 私も愛されたい！と思いながら書いてます笑 (2019年7月28日 23時) (
レス) id: 61c94025e1 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - 閔ちゃん 最高です！！うふふ。先が気になりすぎる…！！(o^^o)ちょっと悪いジミンちゃんに愛されたい願望が強すぎて床を転げ回ってます(o^^o)(o^^o)(o^^o) (2019年7月28日 23時) (レス) id: e16d743026 (このIDを非表示/違反報告)
閔(プロフ) - いつきさん» いつきさん！コメントありがとうございます！！どタイプですか！？嬉しいなぁ！無性に悪ジミンちゃんが書きたくなりまして...逆風俗の悪ジミンちゃん...最高ですよね...私も大好き((いつきさんの愛のビームしっかり受け取りました！これからも頑張ります！！ (2019年7月25日 19時) (レス) id: 61c94025e1 (このIDを非表示/違反報告)
いつき(プロフ) - どタイプの小説有難うございます美味しいです…。なんでそんなに面白い小説が書けるんですか！？悪ジミンさんすごく好きです…。いつも更新楽しみにしてます。これからも頑張って下さいと愛のビームが出てます。認知して下さいお願いします。 (2019年7月25日 19時) (レス) id: 317f2047c2 (このIDを非表示/違反報告)
閔(プロフ) - ゆうさん» ありがとうございます！あの可愛いジミンちゃんはどのへやら...の状態ですが、ちょいワルなジミンちゃんも楽しんでいただけるよう頑張ります！ (2019年7月24日 12時) (レス) id: 61c94025e1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：閔
| 作成日時：2019年7月23日 13時
