42.救世主 ページ42
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「ホソクさん……その、もう10分経ちますけど……いいんですか?」
「大丈夫ですよ?この時間はいつも自由なんです。まだ利用時間も残ってますし。
それより、もっと教えてくださいっ」
「は、はぃ……」
一体これはどういうことなの?
仲良くなりたいと言われ、ありがとうございますと言ったらじゃあ早速仲良くなりましょう!と言われ、仕事について色々聞いてきたのだ。
別に減るものではないので教えてはいるものの、一つ一つにへぇ、とかお〜、とか言ってくるので全然集中できない。
それに、こうやって話すことでまたユンギさんや他のメンバーに迷惑をかけていないかが心配でならない。
「……通訳さん?」
「へっ?……あ、すみません……
えっと、何でしたっけ」
「はははっ。大丈夫。何も言ってませんよ?」
「そ、そうですか……」
とは言うものの、やはりこの状況は緊張感を高ぶらせるだけで。ホビホビには悪いけれど早くここから離れたい。
……誰か、助けて。
「あ、いたいた。
Aさん。仕事、入ったから先に事務所戻るって」
「ソ、ソジュンさんっ……」
救世主だ……!
きっと今の私の顔はめちゃくちゃ輝いている。だって、やっと救いの手が出てきたんだよ?
すぐ行きます、と言って荷物をまとめる。
「ホソクさん、ありがとうございました」
「え、あ、うん」
「それでは」
「ちょっ、ちょっと!」
「はい?」
「また話しましょうね!」
最後に満面の笑みでそう言われた。
あ、これだけであとの仕事頑張れるわ、と思いつつもそんなことは言えるはずもない。
出来るだけ平静を装って、また話しましょう、と言って楽屋を出た。
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閔(プロフ) - nanaさん» ありがとうございます!申し訳ありません、苗字は固定です。ご期待に応えられず申し訳ありません...! (2019年7月22日 19時) (レス) id: 61c94025e1 (このIDを非表示/違反報告)
nana(プロフ) - 更新たのしみにしています!苗字は変えられないですよね...? (2019年7月22日 19時) (レス) id: 1c8c31250d (このIDを非表示/違反報告)
閔(プロフ) - ミイミイさん» わわわ、ミイミイ様!ありがとうございますっ!!ミイミイ様にそう言っていただけるなんて......嬉しすぎます!可愛いナムさん......いいですよね!私も大好きです!ミイミイ様に励まされて俄然やる気が出たのでこれからも頑張りますね!ありがとうございました! (2019年7月4日 22時) (レス) id: bb6f8ac404 (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - 閔さんお久しぶりです!ニヤニヤしながら読ませて頂きました!その情景が想像できるリアルさがたまらないですっ(*´∀`)ナムさん可愛い!どんな展開になるか楽しみにしてます! (2019年7月4日 22時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:閔 | 作成日時:2019年6月29日 18時