24.暖かい言葉 ページ24
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「ははっ」
「……ナムジュン、さん？」
不安と焦りにかられていた私とは裏腹に、呑気とも言える笑い声が聞こえた。彼の方を見ればその顔はニコニコとしていて、何がそんなに面白いんだか。
「あの……」
「はははっ……すみません。突然笑ったりして。ただ、本当にあの時の方なんだと思って」
「……あの時？」
「その焦り方といい、話し方といい……全部あの時のままです」
「えっと……」
「この前の日本での握手会、来てくださってましたよね？」
ナムさんの口から漏れた衝撃の事実。
確かに私は握手会に行ったけれど、私の番は決して最初の方でも後の方でもなかった。どこまで進んだかも分からないような中途半端な順番で。
今でも鮮明に思い出せるけど、でもまさか。どうしてナムさんが覚えてるの。
「どうして……どうして覚えてるんですか？だって握手会なんて一瞬だし、対して何かしたわけでもないのに……」
「……自分でもよく分からないんです。だけど、何故か貴女のことをずっと覚えていて。
もしかしたら、僕たちがこうしてまた出会うことを僕はどこかで分かっていたのかもしれません」
ロマンチックな言葉をさらりと言ってのけるナムさん。
私はというと、覚えていてくれたという嬉しさとナムさんの言葉に対する羞恥で顔が赤くなっていくのが分かった。
「覚えていてくれたのは、嬉しいです……その、ありがとうございます。で、でも！この仕事を引き受けたのはそういう意味じゃなくて……ただ海外で通訳として働ける機会を大事にしたくて……」
「はははっ。面白い人ですね。
大丈夫です。ちゃんと分かっています。この1週間、貴女はずっと僕たちの為に働いてくれましたよね。少なくとも僕は、ちゃんと見ています。
いつも僕たちの為にありがとうございます」
その言葉に何かが込み上げてきて、気付いたら涙が出ていた。
だって、こんなに暖かい言葉初めてで。これまでの依頼主の方にもありがとう、の一言だけで面と向かって褒められたことなんてなかったから。
私が泣いてあたふたしているナムさんに、口では言えなくて何度も心の中でありがとう、と呟いた。
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閔(プロフ) - nanaさん» ありがとうございます！申し訳ありません、苗字は固定です。ご期待に応えられず申し訳ありません...！ (2019年7月22日 19時) (
レス) id: 61c94025e1 (このIDを非表示/違反報告)
nana(プロフ) - 更新たのしみにしています！苗字は変えられないですよね...? (2019年7月22日 19時) (レス) id: 1c8c31250d (このIDを非表示/違反報告)
閔(プロフ) - ミイミイさん» わわわ、ミイミイ様！ありがとうございますっ！！ミイミイ様にそう言っていただけるなんて......嬉しすぎます！可愛いナムさん......いいですよね！私も大好きです！ミイミイ様に励まされて俄然やる気が出たのでこれからも頑張りますね！ありがとうございました！ (2019年7月4日 22時) (レス) id: bb6f8ac404 (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - 閔さんお久しぶりです！ニヤニヤしながら読ませて頂きました！その情景が想像できるリアルさがたまらないですっ(*´∀`)ナムさん可愛い！どんな展開になるか楽しみにしてます！ (2019年7月4日 22時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：閔
| 作成日時：2019年6月29日 18時
