ごめん。 (ページ10)

今日:16 hit、昨日:23 hit、合計:708,952 hit

ごめん10 ページ10

.

チョン君が荷物を整理している間、自分の仕事を進めていた。

すると、横から腕を突かれた。

「何？」

「チョン君？だっけ。ウサギみたいじゃない？」

「うん。それは思った。きっとモテるよ、彼」

「ヤー、羨ましいよ。俺なんて馬だ馬だって言われ続けてきたからなぁ」

「馬……確かに、似てるかも」

「ヤー！Aまでひどいぞ！」

「ふふ。今度ナムジュンにも言っとくよ」

どうやら彼は知らないらしい。
その馬顔が好きな女子が多いことも、馬だって言い続けた友達に大切にされてることも。

彼はとてもいい人で、それでいて努力家な人だからみんなが好きになるのも仕方ない。

本人はそういうのに疎いみたいだけど。

「あの」

「あ、終わった？」

「はい」

「じゃあ次は、パソコンの操作とか教えるね」

「はい」

うん。やっぱり人見知りだね。
目合わせてくれないし、あまり喋らない。

指導する立場としてはやっぱり仲良くないといけないんだけど…さて、どうしたものかな。

とりあえず、お昼に社内を案内しよう。

「…これで一応パソコンの操作方法は終わりだよ。
多分一回じゃ覚えきれないだろうから、分からなかったらいつでも聞いてね」

「はい。

その……ありがとう、ございます」

「ふふ。これが私の仕事なんだから当然だよ。
あ、そうだ。お昼に会社案内するから食堂行っちゃ駄目だよ」

「…分かりました」

なんとか約束はできた。
少し周りからの視線が痛いけど我慢我慢。

.