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「デザートもあるけど、食べる？」
「食べたいですっ」
いつの間に作ったのか、クッキーもくれた。
これも、店に出せるんじゃないかってくらいおいしくて。
完敗だった。
ヒョンの料理を食べたら、僕の料理がちっぽけに思えて。
自分が情けなく思えて。
「……ヒョン」
「ん？」
「……なんで、こんなにおいしいんですか？」
「え？あー……」
もうずっと宿舎で一緒に暮らしているけど、ここ最近ヒョンは台所に立っていない。
仕事も忙しいし、料理をする暇なんてないはず。
それなのにどうしてこんなにおいしいのか。
僕には分からなかった。
「……いつかジナを手伝えるようにって、練習してたんだ」
「……え」
なに、それ。
僕を手伝いたいって、なに。
「だってジナ、いつも朝早く起きるでしょ。
ただでさえ忙しいんだから、いつか体壊しちゃうよ」
「っ、どうして……」
「……たまに泣いてるの、知ってるから」
ばれていた。
……別に、朝早く起きることが負担になってるわけじゃなくて。
ただ、どれだけ練習しても上手くできない自分が嫌になっただけで。時々、前を向けなくなるだけ。
だからたまに、本当に辛くなった時だけ、涙が出てくる。
でも、誰にもばれないようにしていたのに。
「……僕には、的確なアドバイスもジナの心を癒すこともできないから。
だから少しでも、ジナの負担を減らしたかったんだ」
ヒョンの言葉に、訳もなく涙が出てきた。
そっと、ヒョンが僕を抱きしめて。
……朝から情けないなぁ。もう。
ヒョンのせいだよ。ヒョンと、ヒョンの料理のせい。
ヒョンの料理が美味しすぎるから。
でも。
ヒョンの料理は美味しくて、だけど確かに暖かかったんだ。
ありがとう、ヒョン。
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閔(プロフ) - ミロさん» ミロちゃん！私も男主のお話大好きなんです(*^^*) 個人的に年上とハーフ設定が大好物なのでぶち込んじゃいました笑 ミロちゃんのお話を書く合間にゆるっと読んでいただけたらなと思います(*^^*) いつもありがとうございます！頑張ります！ (2019年12月29日 23時) (
レス) id: 61c94025e1 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - 閔ちゃん！！わーん！やっとお話が読める！(*^^*)男主のお話、実はとーっても好きです（ ; ; ）と思って我慢できずに先にコメント！！！美しいヒョンだなんて…最高ですご馳走様です！大切に読ませていただきますね(*^^*) (2019年12月29日 22時) (レス) id: 990117c315 (このIDを非表示/違反報告)
閔(プロフ) - 零さん» 零さま、コメントありがとうございます！ふふ。プレゼントも含めて今日公開しました(*^^*) 気付いてもらえて嬉しいです笑 零さまのお話もいつも楽しく読ませていただいます。お互い頑張りましょうね！応援してます(*^^*) (2019年12月25日 21時) (レス) id: 61c94025e1 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - クリスマスに新作を出していただけるなんて……閔さまからクリスマスプレゼントを頂いたようでとても嬉しいです笑 展開がとても楽しみです。応援してます(*^^*) (2019年12月25日 21時) (レス) id: 15cb79d849 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：閔
| 作成日時：2019年12月25日 13時
