僕たちのヒョン

ヒョンと僕たち JN ページ2

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"Aは普段どんな感じ？"


　






そう聞かれたら、たぶん僕はすぐに答えられない。

まあ、強いて言うならめちゃくちゃいい人。


だってヒョンって、コロコロ性格が変わるっていうか。一人一人に対して見せる顔が違うんだ。




　


　


「ね、ジナ」


「何ですか？」


「今日の朝食はフレンチトーストがいいな」


「え、でももう作っちゃったし……」




　
　

「……だめ？」
「すぐ作るから待っててください」


　



　



僕に対してはこう。
一番歳が近いからなのか、僕にだけいつも意地悪だ。


ヒョンの上目遣いなんて、誰が勝てるっていうのさ。

元々童顔ってのもあるから、可愛さ爆発してるし。
こう、きゅんって来ちゃうんだよ。きゅんって。




とにかく、ヒョンは僕の前ではずるくて意地悪。



　
　



　


「ヒョンが手伝ってあげようか」


「大丈夫ですよ。
昨日もあんまり寝てないんでしょ？休んでてください」


「ヤー。ジナならそう言ってくれると思ってたよ」



　
　


　

　

じゃあ遠慮なく、なんて言ってソファーに寝転がる。


……こういうとこだよね、ほんと。
他のメンバーにはしないのにさ。僕にだけするの。

なんて言ったって僕がヒョンに手伝わせないのを知っていて、毎回こうして聞いてくるんだから。





ほんと、小悪魔。


でも、そんなヒョンを許しちゃう僕も僕だけどね。



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