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それから一週間。
俺は無事、課題を提出することができた。
あの時の教授の顔は、たぶん一生忘れない。
「おまたせ」
「準備できた？」
「うん。ルークスの方も準備万端だよ」
「ふふ。じゃあ行こっか」
「お願いします」
あの日、Aが海に行きたいと言った。
だから今日、俺たちは海に行く。
この一週間で寒さは更にひどくなって、俺たちみんな寒さ対策は完璧だ。
ルークスは、マフラーやら手袋やらをしてAにぎゅっと抱きしめられている。Aの腕の中で小さくなっているルークスにほっこりしながら海へと向かった。
「着いたよ、海」
「ほんとだ。
ふふ、ありがとう」
家を出てから暫くして、ようやく海に着いた。
車から出れば、ふわりと香る磯の匂いと冷たい風が頬を掠めた。
けどやっぱり、遮るものがなにもないからいつもよりずっと寒くて。Aも、それまで寝ていたルークスも震えていた。
「……綺麗だね」
「……うん。とても」
正直に言えば、冬の海だしお世辞にも綺麗とは言えない。
だけど、Aは心からこの景色を楽しんでいて。
その瞳の中には確かに、美しい海が広がっていた。
その表情を見ると、Aの言いたいことも分かる気がして。
それ以上、何も言えなかった。
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閔(プロフ) - まなさん» 読者の皆さまに読みやすいように、綺麗に文章を書くよう心がけているので、そう言っていただけて嬉しいです。切なくも前向きなお話でしたが、皆さまにも伝わったらいいなあ...と思っています。ご愛読、ありがとうございました！ (2019年12月25日 12時) (
レス) id: 61c94025e1 (このIDを非表示/違反報告)
まな - 悲しいです。とても綺麗なお話でした。 (2019年12月25日 12時) (レス) id: 77b6913256 (このIDを非表示/違反報告)
閔(プロフ) - じみちむさん» なんて嬉しいお言葉......私はじみちむ様のお言葉に今涙しています...笑 温かいお言葉、しみじみと感じております。本当に嬉しいです。ありがとうございました！ (2019年12月25日 12時) (レス) id: 61c94025e1 (このIDを非表示/違反報告)
じみちむ(プロフ) - 泣いてます（ ｉ _ ｉ ） (2019年12月25日 8時) (レス) id: f91208f58d (このIDを非表示/違反報告)
閔(プロフ) - サヤさん» もうその一言だけで嬉しさが溢れてます(*^^*) サヤ様に私の気持ちが届いたのならよかったです。 本当にありがとうございました！ (2019年12月22日 23時) (レス) id: 61c94025e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：閔
| 作成日時：2019年12月20日 21時
