紳士的不器用彼氏

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「……よし！できた！」



「お疲れさま。あとは本番だけだね」



「ふふ。ソンジェ君もありがとう」



「いいんだ。
それに、僕も助けられたし、お互い様だよ」







二人で笑い合う。

何が面白いのかは、私たちもよく分からないけれど。


　


あの日の後、ソンジェ君はもう一度私に気持ちを伝えてくれた。

私とナムジュンの関係を理解した上で、もう一度。


そこまでして私に気持ちを伝えてくれたソンジェ君。
だから私も、ちゃんとしなきゃって。


ごめんなさい、って言えたんだ。


　

また同期としてよろしくお願いします、と言われたけど。
折角縮まったソンジェ君との距離をまた離すことだけはしたくなくて。


私から友達になろう、と言った。
敬語も、さんもなしで普通の友達に。

ソンジェ君は少し驚いたような顔をして、
ありがとうと嬉しそうに笑った。




　
その日からはもういつも通り。

ただ、お昼ご飯の仲間が一人増えたけれど。
相変わらず、ナムジュンとソンジェ君は合わないみたいだったけれど。


それはそれで楽しいから、いいかなって。




　



　
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「うー……明後日かぁ」



「この前も成功したんだから、大丈夫だよ」



「そうなんだけど……
ほら、今回のはスケールが違うっていうか。

とにかく緊張するの……」


　
　

　

今までで一番大きな企画。

失敗したら即没にされるかもしれない。


そんなの、絶対に嫌だ。


　


　

「Aなら大丈夫。ずっと頑張ってたじゃないか。

それは上も分かってるよ。だから自信持って」



「ナムジュナ……


分かった。頑張る！」



「うん。それでこそAだ」



「ふふ。ありがとう」





　

どういたしまして、の言葉と同時に唇が触れ合う。



ナムジュンからパワーも貰えたし、頑張れるかな。



　



　
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