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初っ端から不器用さを見せてしまったナムジュンだけど。
実はとっても紳士なのです。
「うー。最近肩こりがひどい……」
「マッサージ、してあげようか?」
「じゃあ、お願い」
肩こりがー、なんて親父みたいなことを言う私にも嫌な顔一つせずマッサージまでしてくれる。
「洗濯物しておくから、ゆっくりしてて」
「でも……」
「いつも迷惑かけてるから、これくらいやらせて?
それに、仕事でも頑張ってるんだから」
今は休んで、なんて。
ナムジュンの方がずっと頑張ってるのに。
いつも私を優先してくれる。
洗濯物を終えてくつろぐナムジュンにコーヒーを入れる。
「いつもごめんね。ありがとう」
「俺だってAに助けられてばかりなんだから。
お互いさまだよ」
ぽんぽん、と頭を撫でてくる。
頭を撫でられるのは嫌いじゃない。
ナムジュンの大きい手に包まれてる気がするから。
ナムジュンもそれを知っていて、よくやってくれる。
目を閉じて心地よさを味わっていると、ふいに名前を呼ばれて。
「抱きしめてもいい?」
「……うん」
こういうところも紳士的。
優しく私の身体を包み込んで、そっと髪を撫でる。
なんでも、ナムジュンは私の髪が好きなようで。いつ触れられても大丈夫なように、髪の手入れは特に気をつけている。
「明日は一緒に行こうか」
「……いいの?」
「そんなに心配しなくても大丈夫だよ」
同じ会社で働いている私たち。
だけど、恋人であることは言っていない。
社内恋愛は禁止じゃないけれど、出会いが会社だったから言う機会を逃したっていうか。
「まだ、気にしてる?」
「……少しだけ」
「……そっか」
でも一番の理由は、周りを気にしてる私。
ナムジュンは大丈夫だよと言うけれど、どこか不安に感じて。
彼のためにも、言ってしまった方が楽なのかもしれないけれど。
そうさせない私がいるのも事実で。
結局、ナムジュンに甘えている。
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閔(プロフ) - ナノカさん» ナノカちゃん!ありがとう(*´∀`*) ナムさんって愛の言葉はかっこよく言うと思うんです...だから最後は私の好きを詰め込みましたが、結果オーライですね!私もあんな彼氏ほしい...ただただ好き... 次のお話もキュンキュンしてもらえるように頑張ります!ありがとうね! (2020年5月24日 20時) (レス) id: 61c94025e1 (このIDを非表示/違反報告)
閔(プロフ) - シンさん» いえ!こちらこそコメントありがとうございます!(*´∀`*) 不器用だけど、それ以上に彼女への愛が溢れるナムさん...かっこいいですよね( ; ; ) 私もキュンキュンしました笑 次のお話もよろしくお願いします!ありがとうございました! (2020年5月24日 20時) (レス) id: 61c94025e1 (このIDを非表示/違反報告)
閔(プロフ) - あがしおんさん» わぁ!あがしおんさん!ありがとうございます(*´∀`*) 後半はとにかくかっこいいナムさんを書こうと頑張ってました笑 あがしおんさんの癒しになっていたならとても嬉しいです!今後のシリーズもよろしくお願いします!ありがとうございました! (2020年5月24日 20時) (レス) id: 61c94025e1 (このIDを非表示/違反報告)
ナノカ(プロフ) - 閔ちゃん完結おめでとう!不器用なのにさらりと愛を囁いちゃうずるいナムジュンにキュンキュンしながら読んだ( ; ; )はあんあんな彼氏ほしい…と心で悶絶してます(笑) (2020年5月24日 19時) (レス) id: 59d638975a (このIDを非表示/違反報告)
シン(プロフ) - 閔さん» お返事ありがとうございますそして完結おめでとうございます!!!!不器用なのにさらっとかっこいいこと言えちゃうナムさん大好きです!もう最後キュンキュンが止まりませんでした!素晴らしい作品をありがとうございました!これからも頑張ってください! (2020年5月24日 11時) (レス) id: 77e8e0a85d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:閔 | 作成日時:2020年4月11日 16時