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食事を終え、いつものように酒を飲みながらチラリと時計を見た。
22時を少し過ぎたところ。
「今日、泊まって行かん？」
突然の言葉に驚いて目を見開く。
「明日オフやろ？ だからたまにはええかなって」
今までも泊まったことはあるが、それは好きだと言われる前だ。
好きだと告げられてからは言われたこともないし、それがけじめのように感じていた。
「そろそろ返事もらわれへん……？」
心臓がどくりと鳴った。
ずっとこのままではいられないことは分かっていたが、このタイミングで返事を求められるとは思っていなかった。
だからと言ってどのタイミングなら答えられるのかと問われても分からないとしか言いようのない俺は、本当に自分勝手な奴だと思う。
「何もせーへんから、とりあえず風呂入っておいでや」
「……うん」
ここで断ったら全てを断ることになる気がして、迷いながら承諾した。
風呂に入りながらぼんやり考える。
ぼんやりしている場合ではないのだろうが、なんだか現実味がなくて考えがまとまらない。
甘い入浴剤の匂いに包まれながら、目を閉じた。
「随分ゆっくりやったな」
脱衣所に綺麗に置かれていたTシャツとスウェット、新しい下着に着替えてリビングに戻ると声が掛かる。
「あー、なんか寝てたみたい」
「まじか、危ないやん」
「ちょっとのぼせたかも」
「水持ってきたるし、そこのソファ座っといて」
寝てはいなかったが、ぼんやりとし過ぎてのぼせてしまった。
言われた通りソファに座っていると、ひやりとしたものが頬にあてられる。
「うわっ」
驚いて声を上げると大倉がよくわからない顔でこちらを見ていた。
「どうした？」
受け取ったペットボトルの水を飲みながら言うと、大倉は難しい顔をして口を開いた。
「いや、小さいなって」
「は？」
思わず大きな声を上げてしまったが、大倉は特に気にした様子もなく話し続ける。
「パンツがつんつるてんになるんは予想してたけど、Tシャツもこんなんなるんやな」
「それ馬鹿にしてんだろ」
「馬鹿にしてはないやろ、事実やし」
「それが馬鹿にしてるんだって！」
「あっはっは、だって足とかめっちゃ余ってるやん」
確かに裾の辺りがかなり余って無理やり上げてはいるし、Tシャツも襟ぐりが大きく開いてだぼだぼではあるが、そんなに笑われると拗ねたくもなる。
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ちび(プロフ) - ありがとうございます、実はまた続編読みたいな、思ってました、お知らせくるの待ってますね⚪︎ (2023年3月21日 21時) (
レス) id: ff59837987 (このIDを非表示/違反報告)
くらげ(プロフ) - ちびさん» ですし何かキリのいい数字になった時に続編を書くかもしれませんので、その時はよろしくお願いします。この度はこんな長い話を読んで頂き、メッセージを頂き本当にありがとうございました。また読みにきてくださったら嬉しいです(*´-`) (2023年3月21日 21時) (レス) id: 4781cdc11c (このIDを非表示/違反報告)
ちび(プロフ) - なんかラブFKめっちゃ良いですよね、楽屋の話探してて見つけました、楽屋てちょっと覗いで見たいですよね💓で、きっとめっちゃうるさそうだし笑 FKを冷やかす弟組とか大好きです⚪︎ (2023年3月21日 21時) (レス) id: ff59837987 (このIDを非表示/違反報告)
ちび(プロフ) - めっちゃ引き込まれました、倉北ベタベタしてますもんね、ヤキモチ焼きFは私もよく妄想してます、倉優しいし関西弁で捲し立てる感じめっちゃ笑いましたありがとうです、勇気ないF可愛すぎましたわ、Kも早く言ってよ、てね (2023年3月21日 21時) (レス) id: ff59837987 (このIDを非表示/違反報告)
くらげ(プロフ) - ちびさん» 途中どうやって持っていこうかと悩みましたが最後の最後で動いてくれて良かったです。この話は色んな人が関わってくる話にしたので大変な時もありましたが沢山の方に読んで頂ける作品になったので嬉しかったです。ラブラブFKは書いてて笑ってしまいましたが楽しかった (2023年3月21日 21時) (レス) id: 4781cdc11c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くらげ
| 作成日時：2019年6月27日 23時
