39話 ページ41
写っているのはいつもの自分ではなく
ヘアメイクされて綺麗になった自分だった
『これ、私ですか？』
「そうよ！可愛いじゃない！うんうん！今度は服見に行こっか！」
お姉さんはウキウキでまた別の部屋に連れていく
Aも少し楽しくなって、終わる頃にはネガティブな自分はいなかった
ーーーーーーーーー
あれから何時間か経っていて
待っている目黒は猫の姿でソファーで寝ていた
「蓮くーん！彼女ちゃんのお着替え終わったわよ！」
『だ、だから彼女じゃ…』
「んー…………っ」
猫目黒はまだ眠たそうに起きて
そのままAの方に目をやると見開いた
『めめ？』
「………」
「あら蓮くん驚きすぎて固まっちゃった？」
めめは人に戻ると、口に手をやってニヤニヤしていた
「マジか…(ここまで変わると思ってなかった)」
あまりにも可愛くなって帰ってきたAを見て顔がゆるゆるになる目黒
それもそのはず、Aの幼かった顔はメイクで大人な仕上がりになって
いつもは袴が多いのに、綺麗な着物姿で現れたので
目黒もいい意味で困惑している
『変…かな？』
目黒からの反応がなくて
不安で聞くと
「ぜっんぜんっめっちゃいい」
首を横に振りながら言う
『よかったぁ…』
「皆に見せに行こうよ」
『え！？恥ずかしいんだけど…』
「…翔太くんに認めて欲しいんじゃないの？」
『それは………そうだけど』
あぁ…やっぱり、そうなんだね
『褒めてもらえるかな』
「褒めなかったら怒る」
俺だったらいつでも褒めてあげるのに
「…悔しいな」
『めめ？』
「ううん、なんでもない」
じゃあ、ありがとうございました
と、お姉さんにお辞儀して帰る
「翔太くん達のとこ行く前に」
『前に』
「暫く独り占めしたいな」
人がいなさそうな所まで来ると
強く抱きしめられる
『めめ子供みたーい』
Aも目黒の腰に腕を回して抱き返す
「今だけAより年下が良かったなって思うよ」
『500歳の壁は厚いな…ほんとにめめから見たら赤ちゃんじゃん』
「ふっかさんなんてもうすぐ4桁行くんじゃなかったかなー」
『え、ふっかそんなに…？』
「そんなにいってるのって顔してて面白い」
少しお腹を押さえて笑う目黒
『みんなと変わらないのに…』
「まぁラウールと比べたらちょっと老けてるかも、あいつまだ180歳くらいじゃなかったかな」
『それぐらいでも100超えてんのね…』
妖怪ってすごいね…と呟く
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くらと(プロフ) - さくらさん» ありがとうございます！猫めめ可愛いですよね！ (2022年6月8日 23時) (
レス) id: 1c83c89606 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - お話面白くて好きです！めめの猫ちゃん可愛くて好きです😊 (2022年6月8日 0時) (レス) @page33 id: 79c06ba365 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くらと | 作成日時：2022年5月29日 19時
